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2018年02月20日  - No.2 - 5

ウォーフロント、2017年ブラックタイプ勝馬率で首位(アメリカ)【生産】


 2017年、北米においてブラックタイプ勝馬率が6%以上となった種牡馬は15頭いた。このランキングで首位に立ったのはクレイボーンファーム(Claiborne Farm)のウォーフロント(16歳 父ダンジグ)である。その出走産駒のうち11.3%がブラックタイプ競走を制したのだ(訳注:ブラックタイプ競走とは、その優勝馬または入着馬の馬名がセリ名簿の血統紹介欄に太字その他の字体で記載されるレースのこと。米国では重賞競走・リステッド競走・一部の非リステッド競走)。

 ウォーフロントの出走産駒は194頭、そのうちブラックタイプ勝馬は22頭。ブラックタイプ勝馬頭数では、27頭を送り出したスキャットダディがウォーフロントを上回っている。

 ウォーフロントの優良産駒のうち12頭が重賞勝馬であり、5頭がG1馬である。ロリーポリー(Roly Poly 2014年牝)とユーエスネイヴィーフラッグ(US Navy Flag 2015年牡)の姉弟はそれぞれニューマーケットでG1を2勝している。ロリーポリーはサンチャリオットSとファルマスS、ユーエスネイヴィーフラッグはミドルパークSとデューハーストSを制した。この姉弟の母でG1・4勝馬のミスティフォーミー(Misty For Me 父ガリレオ)は、シンジケートにより所有されている。初仔カバーソング(Cover Song 父ファストネットロック)もG3を制しており、競走年齢に達した仔3頭は全て重賞勝馬となっている。現在2歳の牝駒と1歳の牡駒はいずれもウォーフロント産駒である。

 ウォーフロントのブラックタイプ勝馬のうち多くがエーピーインディ(A.P. Indy レーンズエンド牧場で繋養)をブルードメアサイアー(母父)としている。エーピーインディの牝馬であるメーガンズジョイ(Meghan's Joy)、オレイト(Orate)、ソウルサーチ(Soul Search)はすでに、繁殖牝馬として堅実な成績を残している。

 メーガンズジョイは競走年齢に達した10頭の仔から5頭の重賞勝馬を出している。同馬の最後の仔オンリーブ(On Leave 父ウォーフロント)はマイチャーマーS(芝G3 ガルフストリームパーク)を制して、2017年の重賞2勝目を果たした。

 オレイトは2頭のブラックタイプ勝馬を送り出している。2頭目となったのはヨーロピアンフリーハンデキャップ(ニューマーケット)を制したエイダン・オブライエン厩舎所属馬ホワイトクリフスオブドーバー(Whitecliffsofdover 父ウォーフロント)である。

 ソウルサーチは初めてのブラックタイプ勝馬を送り出した。牝駒ジャーニーホーム(Journey Home 父ウォーフロント)が2017年、デュラントS(芝G3 デルマー)で優勝したのだ。ソウルサーチの競走年齢に達した仔6頭のうち5頭が勝馬である。

 またティズナウ(Tiznowウィンスターファームで供用)も、ウォーフロントのブラックタイプ勝馬のうち数頭のブルードメアサイアー(母父)である。ティズナウの牝馬のうち、ライフウェルリブド(Life Well Lived)はG1馬アメリカンペイトリオット(American Patriot 今年からダーレージャパンで供用)、クワイエットナウ(Quiet Now)はG2・2着馬でG3勝馬のラル(Lull)を送り出している。

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By Eric Michell

(1ドル=約105円)

[The Blood-Horse 2018年1月6日「War Front leads 2017 sires by percentage of stakes winners」]


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