ケンタッキーダービーの総賞金が300万ドルに増額(アメリカ)【開催・運営】
スポーツ界における最高の2分間は、2019年にさらに高額な賞金を巡って競われることになる。
チャーチルダウンズ社(Churchill Downs Inc.)は1月10日、第145回ケンタッキーダービー(G1 5月4日 チャーチルダウンズ競馬場)の総賞金を300万ドル(約3億3,000万円)に増額すると発表した。同レースの賞金は2005年以来初めて引き上げられる。
2019年には数々のビッグレースの総賞金が引き上げられる。ケンタッキーダービー(約2000m 3歳限定)の総賞金の増額は、その傾向と一致するものである。競馬場の役員たちは、ヒストリカルレーシングゲーム機の売上増加がこの総賞金引上げの後押しとなったと語った。
総賞金が100万ドル引き上げられるケンタッキーダービーは、2019年チャーチルダウンズ春開催(4月27日~6月29日 38開催日)の目玉となる。この期間に開催されるステークス競走34レースの賞金総額は、過去最高の1,203万ドル(約13億2,330万円)となる。総賞金が引き上げられるステークス競走15レースには、オールドフォレスターターフクラシックS(G1)、ケンタッキーオークス(G1)、ヒューマナディスタフH(G1)が含まれる。さらに、2レースが新設される。
ケンタッキーダービーの総賞金が過去最高の300万ドルとなることで、優勝馬関係者は賞金186万ドル(約2億460万円)と金のトロフィーを手にする。また、2着馬には60万ドル(約6,600万円)、3着馬には30万ドル(約3,300万円)、4着馬には15万ドル(約1,650万円)、5着馬には9万ドル(約990万円)が贈られる。同レースの出馬登録料・出走料は、これまでどおり合計5万ドル(約550万円)。
ケンタッキーダービーは米国三冠競走の1レース目である。それに、プリークネスS(G1 ピムリコ競馬場)、ベルモントS(G1 ベルモントパーク競馬場)が続く。昨年、これら2レースの総賞金はそれぞれ150万ドル(約1億6,500万円)だった。
ダービー前日に施行されるケンタッキーオークス(約1800m)の総賞金は、25万ドル引き上げられて125万ドル(約1億3,750万円)となり、3歳牝馬のレースとしては引き続き米国最高賞金を誇ることになる。同レースの総賞金は1996年~2010年は50万ドル(約5,500万円)、2011年~2018年は100万ドル(約1億1,000万円)だった。
毎年ケンタッキーダービーの1つ前に施行されるオールドフォレスターターフクラシック(約1800m)の総賞金は、50万ドルから100万ドル(約1億1,000万円)に倍増する。これにより同レースは古馬の芝レースとしては米国最高賞金となり、海外からの出走馬を引きつけるかもしれない。
ダービー開催日には他にも、古牝馬限定のヒューマナディスタフH(約1400m)の総賞金が30万ドルから50万ドル(約5,500万円)に引き上げられる。
By Frank Angst
(1ドル=約110円)
[bloodhorse.com 2019年1月10日「Kentucky Derby Purse Increased to $3 Million」]