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海外競馬情報
2023年06月20日  - No.6 - 2

JRAからの出走馬へのアンチドーピング要件を免除(イギリス・日本)【開催・運営】


 BHA(英国競馬統括機構)は、今後JRA(日本中央競馬会)の調教馬がBHAの外国馬を対象とするアンチドーピング要件の対象にならないことを確認した。
 このような免除措置がない場合は、BHAの競馬施行規程のもと、英国で出走しようとするいかなる外国馬もレースに先立ち英国に10営業日以上滞在していなければならず、分析用のサンプル(検体)を提出して出走の許可を待たなくてはならない。
 JRAのアンチドーピングルールと手続きを調べた結果、BHAは日本からの出走馬にはこれらの要件が免除されるべきだと判断した。つまり、今後JRAからの出走馬はルールで定められている10営業日を切ってからも入国でき、出走資格を得るために義務的なサンプリングを行わなくても良い。
 BHAのCEOブラント・ダンシー氏はこう語った。「BHAとJRAが、JRAからの出走馬に対して外国からの出走馬に対するアンチドーピング要件を免除するという合意に至ったことを嬉しく思っています」。
 「日本は誇り高き競馬国であり、英国をはじめ世界中で大きな勝利を収めています。その優れた評判は、公正確保と公平への強いコミットメントにより支えられています」。
 「日本からの出走馬の存在は世界中のどこの主要レースも盛り上げるものであり、今後何年にもわたって英国の最大級の競馬開催に日本の優秀な競走馬を迎えることをとても楽しみにしています」。
 JRAの馬事・審判担当の菊田淳理事はこう語った。「JRAを代表してこの場を借りて感謝の意を表したいと思います。JRA調教馬への外国馬を対象とするアンチドーピング要件の免除に関して、BHAには貴重なサポートと慎重な配慮をいただきました」。
 「今回の要件免除の決定は、BHAがJRAの強固なアンチドーピング基準を信頼してくださっていることを示すものであり、日本の競馬産業の参加者すべてにとって重要な意味を持ちます。今回の決定により、近い将来、いっそう多くの日本馬が英国に遠征し、公平な競走の場でフェアに戦えるようになると確信しています」。
 「競走馬理化学研究所が昨年IFHA(国際競馬統括機関連盟)のリファレンスラボラトリーに正式指定されたことにより、日本の競馬産業は最高レベルの公正確保と福祉の追求への揺らぎないコミットメントを維持していくことになります」。

By British Horseracing Authority(BHA)

[bloodhorse.com 2023年6月12日「BHA Waives Anti-Doping Requirements for JRA Runners」]


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