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2024年11月20日  - No.11 - 6

シティオブトロイとオーギュストロダンの種付料が決定(アイルランド)【生産】


 シティオブトロイ(父ジャスティファイ)は2025年からクールモアスタッド(アイルランド・ティペラリー)で供用される。初年度種付料は7万5,000ユーロ(約1,238万円)。

 傑出馬シティオブトロイは、今年の英ダービー(G1 エプソム)を筆頭に4つのG1競走を制して競走生活を終えた。昨年のデューハーストS(G1 ニューマーケット)でも驚異的な勝利を達成し、この夏には英インターナショナルS(G1 ヨーク)やエクリプスS(G1 サンダウン)も制した。BCクラシック(G1 11月2日 デルマー)で不朽の名声を勝ちとることはできなかったが、世界一流の生産事業体クールモアにとっては将来有望な輝かしい種牡馬と見られている。

 クールモアのセリ担当部長であるデヴィッド・オローリン氏は、「クールモアは2025年に素晴らしい新種牡馬3頭を迎えることを大変嬉しく思います」と述べた。

 「シティオブトロイは長いあいだ、エイダン・オブライエンにとって自慢の管理馬です。これほどまでに父ジャスティファイの長所を発揮した馬はいないでしょう。2歳のときも傑出した存在でしたが、今年も同世代のなかで最強であることを証明しました」。

 オーギュストロダンはジャパンカップ(G1 11月24日 東京)に参戦予定だが、同様に驚異的な経歴を誇っている。2歳時にフューチュリティトロフィー(G1 ドンカスター)で優勝し、昨年は英ダービー、愛ダービー(G1 カラ)、愛チャンピオンS(G1 レパーズタウン)、BCターフ(G1 サンタアニタ)を制して数々のG1勝利を収めたのだ。今年はプリンスオブウェールズS(G1 ロイヤルアスコット開催)で優勝している。

 オローリン氏はこう語った。「オーギュストロダンは3万ユーロ(約495万円)で供用される欧州の種牡馬としては最も貴重な存在であり、素晴らしい外見です。2歳から4歳までにG1・6勝を果たしており、父はセンセーショナルな種牡馬、ディープインパクトです。また、牝系は3代母まですべて、マイル以下のG1を制しています」。

 クールモアは11月4日(月)、ナショナルS(G1)優勝馬ヘンリーロングフェローが引退して種牡馬入りすることを発表した。

 オローリン氏はこう続けた。「ヘンリーロングフェローは1万5,000ユーロ(約248万円)という破格で供用され、たいへんお値打ちです。父ドバウィと同様に、ナショナルSを制して3戦3勝で2歳シーズンを終えました。これまで種牡馬入りしたドバウィ産駒の中で最も見栄えが良いのは間違いありません」。

 「今シーズンはマイルで好成績を残し、とりわけセントジェームズパレスS(G1 ロイヤルアスコット開催)ではロザリオンの首差に迫る2着に健闘しました。そしてなによりも、史上最強のガリレオ牝駒であるマインデングを母とし、血統にはナイトオブサンダーと同じクロス(インブリード)があります」。

 実績ある種牡馬群のあいだで最も重大なニュースは、ウートンバセットに関するものだ。彼のアイルランドにおける初年度産駒は今年2歳となり、ほかを圧倒する活躍を見せた。

 ウートンバセットはさらに出世し、来年はキャリア最高の30万ユーロ(約4,950万円)で供用される。今年の20万ユーロ(約3,300万円)から大幅に上昇するだけでなく、2012年のフランスのエトレアム牧場での初年度種付料6,000ユーロ(約99万円)と比べると雲泥の差だ

 クールモアのアイルランドにおけるもう一頭の6ケタの種牡馬、ノーネイネヴァーの種付料は15万ユーロ(約2,475万円)から12万5,000ユーロ(約2,066万円)へとやや値下げされた。凱旋門賞(G1)優勝牝馬ブルーストッキングや愛ダービー(G1)優勝馬ロスアンジェルスを送り出し素晴らしいシーズンを送ったキャメロットの種付料は、5万ユーロ(約825万円)から2022年以来の7万5,000ユーロ(約1,238万円)に引き上げられる。

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By Racing Post Bloodstock Staff

(1ユーロ=約165円)

[Racing Post 2024年11月5日「'By far the best of his generation' - Coolmore unveil fees for City Of Troy and Auguste Rodin plus a big rise for Wootton Bassett」]


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