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2025年04月17日  - No.15 - 2

ブリーダーズカップ、チャレンジシリーズの拡大を発表(アメリカ)【開催・運営】


 ブリーダーズカップ協会(BCL)は4月10日、2025年BCチャレンジシリーズの日程を発表した。今年は優勝馬に優先出走権が付与される"勝てば出走できる(Win and You're In)"対象レースが史上最多となる15カ国、93レースで実施される。チャレンジシリーズの勝馬は、対象となるレースへの出走権を獲得すると同時にその登録料も免除される。

 今年で19回目を迎える"勝てば出走できる"プログラムを通じて、世界中の馬たちが第42回BC開催への出場権を獲得する。今年の国際競馬の祭典は、14のG1レースと3,400万ドル(約49億3,000万円)以上の賞金を誇る多彩なレースで構成され、10月31日と11月1日の2日間、デルマー競馬場で開催される。

 今年のBCチャレンジシリーズは、アルゼンチン、ブラジル、カナダ、チリ、ドバイ、イギリス、フランス、アイルランド、日本、ペルー、サウジアラビア、南アフリカ、韓国、アメリカ、ウルグアイの主要競馬場で開催される。チャレンジシリーズ対象レースは全て重賞競走である。2025年の全スケジュールはこちらから。

 BCL最高競走責任者のドラ・デルガド氏は、次のように述べた。「調教師や馬主が、BC開催出走権利獲得の王道としてチャレンジシリーズを最大限に活用してくれるのは、非常に喜ばしいことです。私たちは、国内外の競馬関係者との重要なパートナーシップに感謝するとともに、デルマー競馬場で開催されるBC開催出場をかけて、世界最高峰の競走馬たちがチャレンジシリーズで戦うのを楽しみにしています」。

 米国外でのBCチャレンジシリーズはすでに始まっており、今年は過去最多49レースが組まれている。米国内では44レース構成されていて、6月6および7日にサラトガ競馬場で開催されるオグデンフィップスS(G1:BCディスタフ(G1)の優先出走権)、メトロポリタンH(G1:BCダートマイル(G1)の優先出走権)、ジャイプールS(G1:BCターフスプリント(G1)の優先出走権)からスタートする。これらの3競走は、ニューヨーク州北部で開催されるベルモントS(G1)ウィークエンドの集中開催に組み込まれている。

 競馬関係者の特典の一環で、BCLはチャレンジシリーズ勝馬の登録料補助として史上最高の総額651万ドル(約9億4,395万円)、国内産駒手当として48万ドル(約6,960万円)を充当する。これによりすべてのチャレンジシリーズ優勝馬の出走料を負担し、対応する競走への出走枠を保証する。チャレンジシリーズの勝馬は、この権利を獲得するために10月20日までに予備登録を行う必要がある。

 BCLは上記に加え、カリフォルニア州以外の北米を拠点とする出走馬に1万ドル(約145万円)、北米外に本拠地を置くすべての出走馬に4万ドル(約580万円)の輸送費を支給する。

 BC開催の目玉競走でもある総賞金700万ドル(約10億1,500万円)のBCクラシック(G1)には、10頭の優先出走権が与えられる。フォーエバーヤングが勝ったサウジカップ(G1、2月22日)、コスタノヴァが勝ったフェブラリーS(G1、2月23日)、ヒットショーが勝ったドバイワールドカップ(G1、4月5日)に加え、スティーブンフォスターS(G1、6月28日、チャーチルダウンズ)、ハスケルS(G1、7月19日、モンマスパーク)、ホイットニーS(G1、8月2日、サラトガ)、インターナショナルS(G1、8月20日、ヨーク)、パシフィッククラシックS(G1、8月30日、デルマー)、ジョッキークラブゴールドカップ(G1、8月31日、サラトガ)、グッドウッドS(G1、9月27日、サンタアニタ)で出走権を獲得することができる。

 昨年は44頭のチャレンジシリーズ勝馬がデルマー競馬場で開催されたBC開催に出走し、うち5頭がそれぞれのレースを制した(モイラ:BCフィリー&メアターフ、シチズンブル:BCジュヴェナイル、イマーシヴ:BCジュヴェナイルフィリーズ、レイクヴィクトリア:BCジュヴェナイルフィリーズターフ、ソウルオブアンエンジェル:BCフィリー&メアスプリント)。

 「国際的な競争はBCの基本であり、チャレンジシリーズは世界中の競馬関係者にBC開催の優先出走権を獲得するための最良の道を提供し続けています」とデルガド氏は語った。

 2025年のチャレンジシリーズは、2024年12月にアルゼンチンで開催されたカルロスペレグリーニ大賞(G1)で幕を開け、インテンスフォーミーが総賞金500万ドル(約7億2,500万円)のBCターフ(G1)への出走権を獲得した。また、南アフリカでは1月、ダブルグランドスラムがパドックS(G1)を、ワンストライプがキングスプレート(G1)を制し、共に総賞金200万ドル(約2億9,000万円)のBCフィリー&メアターフ(G1)、BCマイル(G1)への出走権をそれぞれ獲得した。その後、舞台はサウジアラビアに移り、リヤドダートスプリント(G2)を制したストレイトノーチェイサーが総賞金200万ドル(約2億9,000万円)のBCスプリント(G1)への出走権を2年連続で確保した。

 ドバイワールドカップデイ諸競走からは、ダノンデサイルがドバイシーマクラシック(G1)を制してBCターフへの、ドバイターフ(G1)の勝馬ソウルラッシュはBCマイルへの、ダークサフランはドバイゴールデンシャヒーン(G1)で波乱を起こしBCスプリントへの出走権をそれぞれ獲得した。

 次のBCチャレンジレースは、5月1日にアルゼンチンで行われるクレアドレス大賞(G1)で、BCディスタフへの優先権がかかっている。

(1ドル=約145円)

Edited Press Release

Breeders' Cup

[bloodhorse.com 2025年4月10日「Breeders' Cup Announces Expanded Challenge Series Slate」]


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