カドラン賞(G1、4,000m)のゴール板を歩くように通過したダブルメジャーを見た人は、わずか3週間後に彼が再び能力を発揮できるとは思われなかっただろう。それだけに、彼を最高の状態に戻しロワイヤルオーク賞の連覇に導いたC.フェルラン厩舎の力量は評価されるべきだろう。
決して相手関係が楽になったわけではない。カドラン賞の2着馬トゥルーシャン、実力馬であり凱旋門賞ではブルーストッキングの5着に入ったセヴェナズナイトも名を連ねていた。
レース後、フェルラン調教師は、マキシム・ギュイヨン騎手がロンシャンでの敗戦を受け入れ、どうすればダブルメジャーが巻き返せるかを冷静に分析し、アドバイスしてくれたことを称えた。
フェルラン調教師は次のようにコメントした。「もちろん、カドラン賞の後遺症があることは懸念していましたが、マキシムとはたくさん話し、(カドラン賞では)チャンスがないと思ったところから強く追わなかったと彼は言っていました」
「彼は馬のことをよく理解していて、(カドラン賞の)レースをうまく運べていないと分かったので、3週間後のレースも視野に入れて馬をケアしてくれました。素晴らしいチームワークだったし、全てがうまくいってくれました」。
フェルラン調教師曰く、今年初め、ヴェルテメール家のサンレオナール牧場から戻ったダブルメジャーはなかなか調子が戻らなかったとのことである。今年の冬はシャンティイに在厩し、4月初めのドバイ・ゴールドカップを目指して調整していくと語った。
カドラン賞のような距離を好まないことが分かった今、ダブルメジャーの2025年シーズンは2マイル(3,200m)あたりのレースを目指すことになる。
フェルラン調教師は次のようにコメントした。「当たり前ですが、(カドラン賞を勝った)キプリオスは素晴らしい馬です。ライバルをねじ伏せるような走りをします。複数のG1を勝っているのにはそれなりの理由があります。
「おそらく、来年どこかで再戦することになるかもしれませんが、3,000m前後のレースであれば、英ゴールドカップ(3,990m)やカドラン賞とは見解も変わってくるでしょう。来年、ダブルメジャーはゴールドカップ、カドラン賞には出走する予定はありません」
「今の彼はトップコンディションにあるので、若馬や彼の兄弟たちの先導役をしてもらい、その後ドバイを目指すことになるでしょう」。
By Scott Burton/France correspondent
[Racing Post 2024年10月27日「Double Major wins Prix Royal-Oak again under inspired Maxime Guyon with 'great team work' praised by trainer」]