パリ近郊
【A】 パリロンシャン競馬場 <日程>
【B】 サンクルー競馬場 <日程>
【C】 メゾンラフィット競馬場 <日程>
【D】 シャンティイ競馬場 <日程>
【E】 フォンテーヌブロー競馬場 <日程>
【F】 オートイユ競馬場 <日程>
その他
【G】 クレールフォンテーヌ競馬場 <日程>
【H】 ドーヴィル競馬場 <日程>
【フランスの競馬】 フランスで近代競馬が始まったのは、18世紀に英国からサラブレッドが輸入されてからのことです。その後、戦争など一時中断はありましたが、ヨーロッパの主要国として世界の競馬界をリードしています。 中央競馬(パリ周辺)と地方競馬に分かれているフランスでは、中央競馬の統括機関であるフランス・ギャロが競馬界で大きな位 置を占めています。馬券の発売はパリミューチュエル方式のみで、ブックメーカーは禁止されています。馬券の種類は豊富で、町中のあちらこちらにあるPMUという場外売り場でも買うことができます。 フランスでは、1月から12月まで1年を通して競馬が開催されていますが、平地のシーズンは3月から11月となっています。秋にパリロンシャン競馬場で行われる凱旋門賞(G1、2400メートル)はヨーロッパの最高峰のレースと言われ、近年は日本からも挑戦する馬が出て話題となっているほか、1988年に日本調教馬が初めて海外のG1レースで優勝したのはフランスでした。
パリロンシャン競馬場の紹介
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●競馬場の概要
パリのブローニュの森にあるパリロンシャン競馬場は、欧州最高峰のレースである凱旋門賞が行われる競馬場として有名です。毎年10月の第1日曜日には世界中から競馬ファンが集まります。
パリのエッフェル塔の裏に広がるシャンドマルス公園では、1796年から競馬が行なわれていました。ナポレオン3世の異父弟で内相・立法院議長を歴任したモルニー公の提案により、現在の地(ブローニュの森内・1250年から1789年の革命時までは女子修道院があった)に、パリロンシャン競馬場を新設することとなりました。こけら落としは1857年4月27日の日曜日で、大観衆が見守る中、皇帝大賞が行なわれました。 同競走に出走したミスグラディアトゥールは、フランス馬ではじめて英国ダービーを勝利したグラディアトゥールの母にあたります。
これまで数回スタンド改修を行っていますが、現在の競馬場は2年半の改修工事を経て2018年4月にオープンしました。5万人を収容できる現在のスタンドは、著名な建築家であるドミニク・ペロー氏による最先端のデザインが目を惹きます。グラディアトゥールの銅像は、今も正面ゲートの奥から入場者を歓迎しています。
●競馬場への行き方
地下鉄ポルト・マイヨー駅からバス244番のバス。
ただし、土日祝祭日は地下鉄ポルト・マイヨー駅およびポルト・ドートゥイユ駅から無料のシャトルバスが運行されます。
パリ市内からタクシーで20~30分。
※参考:例年の凱旋門賞前日・当日は、以下の地点からパリロンシャン競馬場行きの無料送迎バスが運行されています)。
ポルト・マイヨー駅(Métro 1号線, Porte Maillot)バス停244
ポルト・ドートゥイユ駅(Métro 10号線, Porte d'Auteuil)バスターミナル
ポンドセーヴル駅(Métro 9号線, Pont de Sevres)バスターミナル
●コース
コースは右回りの芝コースで、距離は大コース(2750m)、中コース(2500m)、小コース(2150m)の3つの周回コースの他にも、向正面のコーナー付近から延びている引き込み線の新コース(1400m)、そして直線コース(1000m)があります。最終直線距離は第1ゴール板まで533m、第2ゴール板まで650mとなっています。
●主要競走
春季開催(4月〜7月)
・仏1000ギニー(プル・デッセ・デ・プーリッシュ、5月)
・仏2000ギニー(プル・デッセ・デ・プーラン、5月)
・パリ大賞典(7月14日・この日が土日である場合は前後する可能性有)
秋季開催(9月〜10月)
・ムーランドロンシャン賞(9月)
・ヴィルメイユ賞(9月)
・凱旋門賞(10月)
●馬券
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2019年現在のデータ
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サンクルー競馬場の紹介 |
●競馬場の概要
サンクルー競馬場はレジャー施設およびカジノで財産を築いたエドモン・ブラン氏によって開場されました。 1919年には、オーナーブリーダーとして一世を風靡したマルセル・ブーサック氏が同競馬場を買い取り、1974年までは仏スポーツ奨励協会に貸与され、以降、フランスギャロの前身である同協会が所有してきました(現在はフランスギャロが所有)。 ブローニュの森とセーヌ河に近い標高161mの丘陵のふもとにあるこの地は、「ヴァレリヤンの丘」と呼ばれており、パリを一望できるパノラマを持ちます。また同競馬場は、場内に大小約3000もの木々が生い茂る「人々の憩いの場」であり、馬場内はゴルフ場となっております。
●競馬場への行き方
パリ市内の鉄道サン・ラザール駅からL線で、ヴァル・ドール駅あるいは一つ先のサンクルー駅で下車します。下車後は競馬場まで徒歩20分程度です。
開催日が土日祝祭日の場合、地下鉄ポルト・マイヨー駅からサンクルー競馬場入り口まで無料のシャトルバスを運行しています。
●コース
コースは、フランスで唯一の左回り芝コース、一周2300mの馬蹄型で、直線距離は500m(軽い上り)です。
ゆったりとした坂がゴールまで続きますが、全体的には起伏の少ない平坦な走路です。このほかに、直線900mコースもあります。
●主要競走
サンクルー大賞(GI):4歳上 2400m 6月末~7月
クリテリウム・ド・サンクルー(GI):2歳 2000m 10月
●馬券
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メゾンラフィット競馬場の紹介 |
●競馬場の概要
18世紀末には、フランス王ルイ16世の弟であるアルトワ伯爵がセーヌ川沿いに広がる草原で競馬を始めていました。19世紀に入り、銀行家のラフィット氏がメゾン一帯の土地を所有し(メゾンラフィットの誕生)、この土地で競馬を行いました。草原の整備と木造スタンドの建設を行い、現在のような競馬場のスタイルが完成したのは1878年です。初めは借地人であったスポーツ奨励協会(1995年から平地障害競走協会、フランススポーツ協会と共に"フランスギャロ"に統一された)が、1897年に同競馬場を買収し、1994年までは平地競走のほか、クロスカントリー競走も行われていました。現在は欧州最長2000mの芝直線コースを誇る平地専用競馬場です。
メゾンラフィットは競馬場だけでなく、フランス有数の調教場としても知られています。競馬場に隣接するこの調教場には、パリから一番近い調教施設で、約600頭余りが在厩しています。
●競馬場への行き方
パリ市内のリヨン駅やオーベール駅等から地下鉄RER A線Gare de Poissy 行きに乗車しメゾンラフィット駅で下車します。駅からは競馬場行へのバスにご乗車ください。
●コース
競馬場のコース(全て芝)は20haもの面積を有し、右回り、左回りの両方のレースを施行できるコースです。また、ヨーロッパ最長の2000mの直線コースもあります。
●主要競走
7月:ロベール・パパン賞(GII、2歳牡牝、直線1100m)
10月:クリテリウム・ド・メゾンラフィット(GII、2歳、直線1200m)
●馬券
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シャンティイ競馬場の紹介 |
●競馬場の概要
シャンティイ競馬場はフランスギャロが所有する最古の競馬場で、最初のレースは1834年に行われました。この広大な土地は代々のモンモランシー家とコンデ家の領地でしたが、大変良質な芝生がフランス馬種改良奨励協会の目を惹き、競馬場設立が計画されました(その後1853年に奨励協会の管轄下へ)。
1836年には第1回ジョッケクルブ賞、1843年には第1回ディアヌ賞が行われました。
2000年には多額の資金を投入して大規模な競馬場の改修が行われ、2016年と2017年にはパリロンシャン競馬場のスタンド改修工事のため、シャンティイ競馬場にて凱旋門賞が開催されました。コース向正面はおとぎ話に出てくるような美しいシャンティイ城の敷地、さらに大厩舎(グラン・エキュリ)と接しており、この素晴らしい景観は競馬場の見どころとなっています。
また、競馬場にはフランスギャロ運営のシャンティイ調教場が隣接しており、イギリスのニューマーケットと並んで、世界有数の調教場として知られています。繁忙期には約3,000頭がこの地で調教を行っており、日本からの遠征馬も調整地として利用しています。
●競馬場への行き方
競馬場はパリの北約60Kmの場所にあり、車で行く場合の所要時間は約1時間です。鉄道の場合は、パリ北駅から国鉄で約30分、あるいはRED-D線で約50分で、シャンティイ駅(Chantilly-Gouvieux)から競馬場までは開催日には無料シャトルバスの運行があります。
●コース
シャンティイ競馬場の右回りの芝コースは、以下の通りです。
外回りコース:2400m(ゴール前直線600m、高低差10m、距離1600〜4800mのレース)
内回りコース:2,150m(ゴール前直線550m、高低差10m、距離1600〜2600mのレース)
円形コース:距離1400〜4200mのレース
その他に、芝の直線コースもあります。
さらに、芝コースの内側にはファイバーサンドを敷設した1900mの全天候型コースがあります。
●主要競走
6月:ジョッケクルブ賞(仏ダービー)(GI、3歳牡牝、2100m)
6月:ディアヌ賞(仏オークス)(GI、3歳牝、2100m)
●馬券
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フォンテーヌブロー競馬場の紹介 |
●競馬場の概要
フォンテーヌブローの競馬の歴史は、ルイ16世の統治下にあった1776年に遡ります。この年、アルトワ公とシャルトル公が、セルメーズの地において、狩りに来ていた国王の御前で競馬を開催したのが始まりです。1862年にはラ・ソル競馬場(現在のフォンテーヌブロー競馬場)に建物と、当時としてはフランス初の2,400m左回りコースが作られ、初の公式レースを開催しました。
現在は平地と障害の両方の競走を施行しており、年間約20日の開催があります。
●競馬場への行き方
フォンテーヌブロー競馬場は、パリの中心から車で南東に1時間ほどの位置にあります。
鉄道の場合は、パリ市内のリヨン駅からムラン駅(Gare de Melun)あるいはフォンテーヌブロー駅(Fontainebleau Avon)まで行き、そこからタクシーで競馬場に行くことも可能です。
●コース
競馬場の広さは54ヘクタールあり、横U字型の、左回り芝コースです。
平地コース(1,000~3,000mの競走を施行、直線1200m)の他に、ハードルコース(2,800〜4,050m、8障害)とスティープルチェイスコース(3,600〜4,800m、10固定障害)があり、さらにクロスカントリー競走のコース(4,600m~6,000m)もあります。
●馬券
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オートイユ競馬場の紹介 |
●競馬場の概要
フランス第一級の障害専門の競馬場であるオートイユ競馬場の歴史は、1873年11月に遡ります。それ以前にも障害競走はクロワ・ド・ベルニーやマルシュ、ヴァンセンヌなどで開催されていましたが、1863年に設立されたフランス障害競走協会が、パリ市からパリを囲む城壁跡からモルトマール丘までのブローニュの森内の土地を賃借してオートイユ競馬場を建設したのは1873年のことです。そして、翌年の5月にパリ大障害の前身となるフランス・グランドナショナルが行われました。
オートイユ競馬場は、今や世界の有力障害競走馬が目指す最高峰の障害競馬場の1つとして名を馳せており、数多くのG1障害競走を施行しています。
●競馬場への行き方
市内から地下鉄10番に乗ってPorte d'Auteuil駅で下車します。駅から競馬場までは徒歩2分です。また、市内からはバス(PC1番、52番、123番、32番、241番)を利用して競馬場まで行くこともできます。
●コース
芝の障害コース(右回り)は2種類あります。
ハードル(置障害)コースは2,418mで、3,000mから5,100mまでの9種類のコースが取れます。スティープルチェイス(固定障害)コースには、内側と外側があり、外コースは2,239m、内コースは2,166mで、3,400mから5,800mまでの16種類のコースが取れます。
●主要競走
5月:パリ大障害(Grand Steeple-Chase de Paris, G1)
11月:国際障害競走ウィーク開催(Les 48 Heures de l'Obstacle)にて、4つの障害G1競走(Grand Prix d'Automne, Prix Maurice Gillois, Prix Cambacérès, Prix La Haye Jousselin)が施行されます。
●馬券
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2019年現在のデータです
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クレールフォンテーヌ競馬場の紹介 |
●競馬場の概要
ノルマンディー地方にドーヴィル競馬場が出来たのは1864年のことですが、ドーヴィル競馬場が夏の平地競馬の中心として盛り上がりを見せる中で、ペイドージュ地方の中心となるこのドーヴィルに、障害競馬のシーズン延長をはかるためにも、障害競馬場建設の必要性が出てきました。 1924年、ドーヴィル市はクレールフォンテーヌを買い取り、そこにスタンド、厩舎、そして厩務員の宿泊施設等を建設しました。 そして1928年8月8日に初めての開催が行われました(平地と障害の混合開催)。その後、競馬場の規模を拡大し、現在は平地・障害・トロット競走の3種類のレースを行っています。
●競馬場への行き方
パリ市内のサン・ラザール駅からドーヴィル駅(Trouville-Deauville)までは列車で2時間程度です。競馬場は駅から2.5キロほどの位置にあります。
●コース
以下の右回り芝コースがあります。
平地コース:一周2,000m(1,200〜3,400mの競走)
ハードルコース:2,700〜3,600mの競走(飛越障害9〜13)
スティープルチェイスコース:3,400〜4,300mの競走(飛越障害12〜17)
トロットコース:一周1,350m
●主要競走
8月:クレールフォンテーヌ大賞(平地、リステッド)
●馬券
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2019年現在のデータです
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ドーヴィル競馬場の紹介 |
●競馬場の概要
ナポレオン3世の異父弟に当たる競馬好きなモルニー公爵が、ノルマンディーのドーヴィルに競馬場を建設することを決めたのは1863年のことです。翌年1864年8月に第1回開催が行われ、1921年に奨励協会(現在のフランスギャロ)が競馬場を買い取りました。
上流階級がバカンスを楽しむリゾート地として発展してきたドーヴィルは、世界的にも夏のリゾート地の競馬場として知られています。また、周辺はフランス最大の馬産地でもあるため、夏季開催に合わせてアルカナ社のサラブレッドセールも開催されており、毎年夏は多くの関係者が集まり大変な賑わいをみせます。
●競馬場への行き方
パリ市内のサン・ラザール駅からドーヴィル駅(Trouville-Deauville)までは列車で2時間程度です。競馬場は駅から2キロほどの位置にあります。
●コース
競馬場には、2,200メートルの芝コース(外側)(ゴール前直線450メートル)および2,100メートルの全天候型コース(内側)があり、いずれも右回りです。その他に1,600メートルの芝の直線コースがあります。
●主要競走
8月には以下5つのG1競走が施行されます。
モーリスドゲスト賞(GI)/3歳上/直線1,300m
ジャックルマロワ賞(GI)/3歳上牡牝/直線1,600m
モルニー賞(GI)/2歳牡牝/直線1,200m
ロートシルト賞(G1)/3歳以上牝/直線1,600m
ジャンロマネ賞(G1)/4歳以上牝/2,000m
●馬券
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●馬券
Simple Gagnant |
サンプル・ガニョン |
単勝 |
Simple Placé |
サンプル・プラセ |
複勝 |
Couplé Gagnant |
クプレ・ガニョン |
馬連 |
Couplé Placé |
クプレ・プラセ |
ワイド |
Couplé Ordre |
クプレ・オルドル |
馬単 |
Trio |
トリオ |
3連複 |
Trio Ordre |
トリオ・オルドル |
3連単 |
2 sur 4 |
ドゥ・スュル・キャトル |
拡大ワイド(上位4頭中2頭を順不同で当てる) |
Multi |
ミュルティ |
4連複(出走頭数が14頭以上の場合) |
Mini Multi |
ミニミュルティ |
4連複(出走頭数が10~13頭の場合) |
Pick 5 |
ピック・サンク |
5連複 |
Tiercé |
ティエルセ |
3連単・複 |
Quarté+ |
カルテ・プリュス |
4連単・複(上位3頭を着順どおり当てた場合も払戻有) |
Quinté+ |
カンテ・プリュス |
5連単・複(上位3or4頭を着順どおり当てた場合も払戻有、さらに馬券購入時に自動的に割り当てられる4桁の数字があたるとボーナス有) |
※Tiercé、Quarté+、Quinté+ の3馬券は基本的に1日1レースを対象に発売。