競馬メディア関係者は、行動規範に署名し、内部情報を利用して負け馬に賭けないことに同意するよう求められる。
競馬監理機構(Horseracing Regulatory Authority: HRA)の保安担当理事ポール・スコットニー(Paul Scotney)氏は、4月14日エイントリー競馬場で、メディア関係者によって内部情報が “悪用された”事例が1〜2件あると語った。
同氏はメディアがHRAの行動規範を前向きに支持するよう希望した。この規範には競馬界の腐敗の脅威に対抗する防衛条項も追加される。
HRA理事会は4月16日に、内部情報の定義案を検討する。この問題については、これまで競馬界の各分野と長い間協議が重ねられてきた。
スコットニー氏は以下のように述べた。「幾つかの不正事件の核心に、内部情報の悪用がありました。利用してよい情報とできない情報の定義づけと、情報を 悪用する者への対応について検討しました。私たちはメディアと同じく競馬の公正さを守る責任を担っています。メディア関係者による内部情報の悪用を1〜2 件を知っています。そこで、関係者全員の署名を求めることにしました。
容認できないのは、馬の負傷・死亡あるいは出走除外の情報を利用してベッティング・エクスチェンジに賭けることです。署名していなくても、その関係者は 9月1日から刑法上の詐欺罪を問われることになるでしょう。周知の事実だと主張しても詐欺になります。これは他の分野の賭事においても同様で、いずれは彼 らも署名を求められるでしょう」。
By Jon Lees
[Racing Post 2007年4月15日「 Media to be asked to sign betting code of conduct」]