このほどポニー競馬機構(Pony Racing Authority:PRA)という正式な組織が設立されたことで、ポニー競馬に新しい道が開けた。
PRAは、競馬場におけるポニー・レースやポイント・トゥ・ポイント・レース(訳注:スタートとゴール地点だけ決め、途中の走路は自由というレース)の 中の公認競走を対象とした一連の規則を作った。これにより、PRAは参加する騎手やポニーの登録を行うと同時に競馬監理機構(Horseracing Regulatory Association: HRA)と協力して番組を編成する。
PRA事務長を務めるのは、ウィンカントン競馬場の馬場担当取締役兼チェルトナム競馬場の営業担当取締役レベッカ・モーガン(Rebecca Morgan)氏である。同氏は、「ポニー競馬はイギリスで急速に成長している馬術競技の1つで、その目的は11〜15歳の若者にプロ騎手になることや競 馬関係の仕事に就くことを考えてもらう機会をつくることです。PRAはポニー競馬の手続きやルールを定めて、今後の成長と成功を確かなものにするつもりで す」と語った。
モーガン氏は、「最初のレース以来、私達は参画者の熱意とプロ意識に心打たれました。PRAやスポンサーであるチャールズ・オーエン(Charles Owen)氏と共に、ポニー競馬を発展させることを楽しみにしています。私たちの目的はできるだけ多くの若者が、経歴、能力、経験に関係なく競えるように することです」と付言した。
PRAの発足時に公表された統計によれば、2006年には116名がポニー競技に参加し、参加者は男子より女子の方が多かったが、男子のレース出場回数は女子よりもずっと多く、その勝利数は女子の2倍であった。
今年、ポニー・レースとポイント・トゥ・ポイント・レース開催は55回から68回に増え、24パーセントの増加である。
By Howard Wright
[Racing Post 2007年5月6日「New formal body takes pony racing to regulated level」]