海外競馬ニュース 2007年08月09日 - No.31 - 2
10セントのスーパーフェクタ馬券、ブリーダーズカップで新発売(アメリカ)[開催・運営]

 10セントの スーパーフェクタ(2競走以上の1着、2着を着順通り的中させる投票法)が北米の競馬場で人気を博している。10月27、28日にモンマスパーク競馬場で 施行されるブリーダーズカップ・ワールド・チャンピオンシップス(Breeders’ Cup World Championships)でも発売が予定されている。

 ファルカーク・インターナショナル(Falkirk International)社のケン・キルヒナー(Ken Kirchner)社長は、「発売単位が1ドルから10セントになるのは、興味深い試みとなるでしょう」と語った。同社は、ブリーダーズカップ社のサイマ ルキャスト放映と馬券発売事業をアシストしているコンサルティング会社である。

 従来のスーパーフェクタは2ドル馬券であり、ながし馬券の最低賭金は1ドルである。10セントのスーパーフェクタ発売によって、大きな資金がなくても、より多くのファンの馬券購入が可能となる。

 キルヒナー社長の話によれば、ブリーダーズカップ社はスーパーフェクタがモンマスパーク競馬場で普段発売されている馬券の1つであることを考慮して、こ の低価格馬券の発売を決めた。ブリーダーズカップ社は可能なかぎり、主催競馬場の馬券発売方法に合わせるようにしている。

 同社長は、「10セントのスーパーフェクタが売上全体にどのような影響を及ぼすかについて競馬界内部で議論は分かれています。いずれにせよ、何が決定的 であるかは分りません。ファンは安い資金で賭金プールに参加でき、また節税にもなります。この投票法の1ドル馬券を買いたいファンはそうすることもできる でしょう」と語った。

 10セントのスーパーフェクタ馬券発売に加えて、キルヒナー社長は今年のブリーダーズカップでは、10月28日施行の同番組に先駆けたモンマスパーク競 馬場の3日間の競走からピックシックス(Pick six 6重勝)の繰越し賭金を引き継ぐこともありうると語った。たとえば、10月25〜27日、あるいは10月27〜28日にピックシックスの繰越し賭金が生じ た場合、その繰越し賭金は、10月28日の300万ドル(約3億6,000万円)の賭金プール額保証と支払下限のついたブリーダーズカップ・ウルトラ・ ピックシックス馬券に加えられる。

 過去数年間ブリーダーズカップでは、ヘッド・トゥ・ヘッド馬券(あらかじめ選ばれた2頭の出走馬のどちらが早くゴールするか賭ける馬券)は発売されな かったが、キルヒナー社長は今年のブリーダーズカップ全11レースについてヘッド・トゥ・ヘッド馬券を発売する可能性があると述べた。この賭事方式は、ス ポーツ賭事ファンに人気がある。

 

By Adena Racing Venture
(1ドル=約120円)


[bloodhorse.com 2007年7月25日「10-Cent Superfectas to Debut at Breeders’ Cup」]