ハムダン殿下(Sheikh Hamdan)所有のマファーズ(Mafaaz)は、3月18日に英国のケンプトンパーク競馬場で施行された賞金総額115,000ドル(約1150万 円)のケンタッキーダービー・チャレンジSにおいて、僅差で3頭を抑えて優勝し、5月2日にチャーチルダウンズ競馬場で施行される賞金総額200万ドル (約2億円)のケンタッキーダービー(G1)への出走権が自動的に付与された。
ジョン・ゴスデン(John Gosden)調教師によると、マファーズはレース後トヨタ・ブルーグラスS(G1)へ出走するためにケンタッキーのキーンランド競馬場に輸送される可能性が高いとのことである。
ゴスデン調教師はレーシングポスト紙に、「ダービーへの重要な前哨戦でケンプトンと同様の人工馬場で行われる1・1/8マイル(約1800 m)のトヨタ・ブルーグラスSに出走させる予定です。キーンランド競馬場からチャーチルダウンズ競馬場までは馬運車で簡単に輸送できます。そこで優勝し、 馬の状態も良ければ、ダービーへ出走しますし、マファーズが出走するなら、たとえ英国2000ギニーの週末であっても、私はチャーチルダウンズ競馬場に赴 くでしょう。同競馬場は私の競馬におけるキャリアが始まった場所でもあり、行きたいと思っています」述べた。
ケンプトン競馬場とキーンランド競馬場は共に人工馬場を導入している。
ケンプトン競馬場でのトライアル競走を制した馬にケンタッキーダービーの出走権を付与するというはっきりした道筋が今年作られた。出走権が自動的に付与 されるだけでなく、マファーズがダービーへの出走した場合には10万ドル(約1000万円)のボーナスが提供される。ダービーの出走可能頭数は20頭に制 限されており、その出走馬はチャレンジS競走勝馬を別として重賞競走における収得賞金に基づいて決定される。
マファーズにとってケンプトンでの競走は、デビュー3走目で3歳シーズンの初戦であり、1・1/8マイルを1分55秒13というタイムで2着馬スプリン グオブフェイム(Spring of Fame)に僅差で勝った。同馬にはリチャード・ヒルズ(Richard Hills)騎手が騎乗した。メディシアン(Medicean)を父に持つマファーズはコンプリメンタリーパス・パートナーシップ社 (Complimentary Pass Partnership)が英国で生産し、デインヒル(Danehill)の牝馬コンプリメンタリーパス(Complimentary Pass)を母に持つ。
By Blood-Horse staff
(1ドル=約100円)
[The Blood-Horse 2009年3月28日「Mafaaz Earns Berth in Kentucky Derby With Kempton Win」]