海外競馬ニュース 2009年07月30日 - No.30 - 2
グレートリーズ競馬場、2011年まで競馬再開は不透明(イギリス)[開催・運営]

 2009年1月に閉場したグレートリーズ競馬場(イングランド南東部エセックス)は、閉鎖が少なくとも2011年まで、さらにその後12ヵ月間も続く恐 れがある。これに伴い、英国競馬統括機構(British Horseracing Authority: BHA)は7月8日に、グレートリーズ競馬場に割り当てられていた27開催日(期間は2009年9月17日から12月末まで)の権利を競売に掛ける。

 その翌日の7月9日には、7月6日のBHA理事会による2010年開催日程の最終決定の一環として、2010年のグレートリーズ競馬場の12開催日が競売に掛けられる。

 これに伴い、グレートリーズ競馬場を運営しているコンサルタント会社のデロイト社(Deloitte:1月16日に競馬場運営を引き継いだ)は、同競馬場の売却条件から、2011年までの競馬開催権を除外せざるを得なくなった。

 しかし、2008年4月に英国で80年ぶりにオープンしたグレートリーズ競馬場に近い情報筋の7月6日の話しは次のとおりである。

 

(1) もし訴訟が始まれば、同競馬場の全天候型馬場が再び使用されるようになるまでさらに1年を要する可能性がある。
(2) グレートリーズ競馬場の運営免許が承認されれば、同競馬場のポリトラック馬場は最後の開催となった2009年1月15日夜以降も維持管理されているので、かなり早い時期に競馬が再開される可能性もある。
(3) いずれにせよ再開は、デロイト社が買い手を見つけて契約にこぎつけることに掛かっている。

 買収申込みがテリー・チャンバーズ(Terry Chambers:エセックスの企業家で馬術施設の運営者である)氏の率いるコンソーシアムから出ていたが、BHAはこれを拒んだ。

 デロイト社からの公式発表は1ヵ月以上出ておらず、7月6日も何も発言はなかった。

 BHAもまた、何度も締切りをデロイト社の役員たちに伝えており、もっとも直近では今週が締切りである2009年の残った開催日程に関する件であった。

 BHAの競走担当理事補佐であるリチャード・ワイマン(Richard Wayman)氏は、「デロイト社の役員たちには、7月13日までに2010年の開催日程だけでなく2009年の残りの開催日程の処分問題がBHA理事会 で処理される予定であると説明してきました」と述べた。

By Howard Wright

[Racing Post 2009年7月7日「Great Leighs may not host racing again until 2012」]