チャーチルダウンズ社(Churchill Downs Inc.: CDI)は主にゲーミングと電話投票賭事(advance-deposit wagering: ADW)部門のおかげで、2009年の収入において2.1%の増加を記録した。
CDIのゲーミング運営は23%増の6230万ドル(約62億3000万円)の純収入を記録し、そのADWの運営会社であるツインスパイアーズコム社(TwinSpires.com)は31.4%増の7090万ドル(約70億9000万円)の純収入を記録したが、そのうち競馬からの収入は6%減の3040万ドル(約30億4000万円)であった。CDIの競馬を対象とした賭事運営は米国の賭事産業全体では他社を凌いでいる。
ゲーミングとADWにおいて成長が見られた一方で、CDIのロバート・エヴァンズ(Robert Evans)社長は、同社は競馬運営に投資し続けるだろうと述べた。
同社長は、「投資から納得できる利益を産みだすことはますます困難になっていることが分かってきていますが、CDIは競馬事業に大幅な投資を行っています。私たちはすべての所有競馬場におけるライブ競馬映像を高画質に移行させています。私たちは現在、夜間の競馬開催をサポートするためにチャーチルダウンズ競馬場の馬場に照明を設置しています。私たちは競走中の安全を改善するためにリーダーシップを取り、NTRA(全米サラブレッド競馬協会)の安全・公正に関する同盟(Safety and Integrity Alliance)から、所有する4競馬場すべてに安全認定を獲得しました」。
エヴァンズ社長は、CDIは競馬の露出度を増やすために取り組んでいると述べた。
同社長は、「私たちはまた、この春のケンタッキーダービーのステップレースを施行する3回の週末開催をNBCのネットワークでテレビ放映することに資金提供しています。私たちは競馬運営において、これらの計画その他に1000万ドル(約10億円)以上の新たな投資を行います」と付言した。
By Frank Angst
(1ドル=約100円)
[thoroughbredtimes.com 2010年3月2日「Churchill Downs reports increased revenues in 2009」]