ルイジアナ州デルタダウンズ競馬場の裁決委員は検量委員に金銭を渡したかどで、2人の騎手に6ヵ月の騎乗停止処分を課した。
裁定によれば、ヘクター・M・サンチアゴ(Hector M. Santiago)騎手とジェイソン・R・イーズ(Jason R. Eads)騎手は、“競馬の公正に反する”行動を取ったことで、4月16日から6ヵ月の騎乗停止処分を受けた。騎乗停止報告書ではこの出来事に関する詳細は記されていないが、次の注釈が付されていた。「裁決委員の見解では、罰則は不十分であり、それゆえこの案件はさらなる措置としてルイジアナ州競馬委員会(Louisiana State Racing Commission: LSRC)に付託される」。
LSRCの事務総長補佐であるラリー・マンスター(Larry Munster)氏によれば、サンチアゴ騎手の処分停止の上訴(suspensive appeal)が受け入れられ、イーズ騎手も上訴している。処分停止の上訴は事実上の処分の留保であり、この案件について聴取が行われるまで彼らは騎乗できる。マンスター氏は、「検量委員のマシュー・プロヴォスト(Matthew Provost)氏にも業務停止処分が課され、この案件もLSRCに付託されました」と語った。
エクイベース社によれば、イーズ騎手は1990年から2010年4月19日までの間、1万1,509回の騎乗から1,559勝を挙げている。同騎手は2010年3月21日から4月19日までの間、15回騎乗し2勝していた。ステークス勝馬の中では、同騎手はメイズヴィルスルー(Maysville Slew)、インディゴガール(Indigo Girl)およびアヴィーズレディ(Avie’s Lady)に騎乗していた。
また、エクイベース社の統計は、サンチアゴ騎手が1990年から2010年4月19日までの間に2,865回騎乗して231勝を挙げていることを示している。同騎手は2010年3月21日から4月19日までの間に一度も勝鞍を挙げていなかった。
By Ron Mitchell
[bloodhorse.com 2010年4月21日「Two Delta Downs Jockeys Suspended Six Months」]