2011年におけるアイルランドの競馬開催日程は、開催日は3日間増えるが、延ベ日数では10日少なくなることが9月6日に明らかになった。
現役馬の頭数が13%減少した結果、延ベ日数は345日から335日となり、同じく335日であった2007年以来最も少なくなる。
しかし、開催日程をめぐる衝突を避けたいとする意向が主な理由となって、開催日は264日から267日に増加する。延ベ日数の削減は、主に1日に複数の開催がある日についてなされた。この結果、1日に複数の開催を施行する日は2010年の79日に対しわずか66日となる。
ホースレーシングアイルランド(Horse Racing Ireland: HRI)のCEOであるブライアン・カヴァナー(Brian Kavanagh)氏は、「HRIは、現役馬の13%の減少と競馬場部門の活力を維持する必要性に直面し、2011年の開催日程の合意に当たって慎重な行動方針を採用しました」と語った。
「アイルランドの競馬場は、減退するレジャー市場において競馬ファンを惹きつけ維持し続けるのに健闘しています。今年はこれまでのところ、前年同期比で入場者レベルは維持されています」。
「競馬界のすべての部門は近年において深刻な削減に耐えており、地方において馬に関係する伝統的な雇用が失われていることが特に懸念されています」。
「こうした理由で、競馬開催の削減はささやかなレベルに留まっています。政府が本腰をいれてこの問題に取り組んでいることと、ブックメーカーが変革の必要性を広く受け入れていることによって、将来の確実な財源基盤は確立できるだろうとの展望が開かれていますが、今回の措置はこうした将来に対する私たちの自信を反映したものなのです」。
平地シーズンの開幕は、伝統的な3月20日のカラ競馬場での開催に戻るが、シーズンは1週間拡大され、閉幕は12月16日のダンダーク競馬場での開催となる。
パンチェスタウン競馬場のフェスティバル開催は5月3日から7日まで開催され、後半の日程は、復活祭の月曜日前後に施行されるフェアリーハウス競馬場のアイリッシュナショナル開催との衝突を避けることになるだろう。
なお、2010年の延ベ日数は2009年よりも7日少なかった。
By Jessica Lamb
[Racing Post 2010年9月7日「Fewer fixtures but more Irish racing days」]