北米のサラブレッド生産事業は10月21日に発表されたジョッキークラブの統計によれば、2010年も引き続き下落し、繁殖に供されている種牡馬は前年比9%減で、繁殖牝馬は前年比で約11%減少した。
北米の種牡馬の頭数は2009年のこの時期に2,409頭であったのに対し、現在は2,186頭にまで減少した。この同じ期間に、繁殖牝馬の頭数は4万5,317頭から4万576頭に減少した。
ケンタッキー州では226頭の種牡馬が1万7,303頭の繁殖牝馬に種付けし、同州は北米においてサラブレッド生産事業を先導しているが、種牡馬と繁殖牝馬の頭数はそれぞれ13%と9%減少した。
繁殖牝馬の頭数で上位10位以内に入る他の州は、3,093頭(2%増)のルイジアナ州、3,076頭(24%減)のフロリダ州、2,523頭(14%減)のカリフォルニア州、1,542頭(4%減)のペンシルヴァニア州、1,385頭(10%増)のオンタリオ州、1,291頭(17%減)のニューヨーク州、1,207頭(1%減)のオクラホマ州、1,181頭(3%減)のニューメキシコ州および1,046頭(26%減)のテキサス州である。
この統計は、ジョッキークラブが10月13日までに受け付けた2010年繁殖牝馬報告に基づくものである。同報告における繁殖牝馬頭数は種牡馬により種付けされた頭数であるため、繁殖牝馬が2頭の異なる種牡馬により種付けされた場合は2頭として数えられている可能性がある。したがって実際の繁殖牝馬の頭数は、ジョッキークラブが2010年に仔馬を生んだと報告する繁殖牝馬の頭数の90%と見積もられる。
オンタリオ州は、現役の種牡馬と繁殖牝馬のいずれにおいても増加がみられた唯一の州である。種牡馬は8%増加し、繁殖牝馬は10%増加した。ニューヨーク州、フロリダ州およびテキサス州は生産事業において大幅な減少に苦しんだ。繁殖牝馬の減少に加えて、これらの州では種牡馬の頭数はそれぞれ24%、21%、18%減少した。
上位10州に入る州のなかで生産事業において何らかの増加を見せた他の州は、種牡馬は14%増加したが繁殖牝馬は1%減少したオクラホマ州、そして種牡馬は5%減少したものの繁殖牝馬の数が2%増加し3,093頭となったルイジアナ州である。
By Glenye Oakford
[Daily Racing Form 2010年10月23日「Sires, broodmares still shrinking」]