英国と愛国のオークスを制したスノーフェアリー(Snow Fairy)は、3月26日にメイダン競馬場で開催されるドバイワールドカップ(G1)を回避し、その代わりに同日同場にて施行されるドバイシーマクラシック(G1)に出走する。
エド・ダンロップ(Ed Dunlop)調教師が管理する牝馬スノーフェアリーは3歳シーズンに最高レベルの競走で4勝を記録しており、賞金が世界最高額であるドバイワールドカップでの優勝に対して6倍のオッズがついていた。しかし、馬主のクリスティーナ・パティーノ(Cristina Patino)女史との話し合いの末、同日ドバイワールドカップではなく競走距離が400 m長く芝馬場で施行されるドバイシーマクラシックに出走することが決定された。
ダンロップ調教師は3月5日、「関係者全員が同意した上で、最終的にパティーノ女史が決定を下しました」と語った。
「ライアン・ムーア(Ryan Moore)騎手が騎乗して今朝スノーフェアリーの調教が行われましたが、今回の決定は私たち全員が時折考えていたことです。私たちは、彼女が高速の芝馬場を好み、2400 mの競走を走り続けるほうが良いことを知っており、ドバイシーマクラシックはそれ自体重要で権威あるレースです」。
同調教師は次のように続けた。「スノーフェアリーが全天候型のタペタ馬場でも全力を発揮したかどうかは分かりません。ドバイワールドカップ開催は彼女にとって今年初めての出走になりますが、もしこれがシーズン終わりに開催されていたのなら状況は違っていたでしょう。でも、私たちはこの決定に満足しています」。
「ムーア騎手が体調を維持し万事が上手く行けば、シーマクラシックでスノーフェアリーに騎乗することになるでしょう」。
スノーフェアリーはエプソム競馬場とカラ競馬場でそれぞれ英国と愛国のオークスを制覇した後、日本と香港においても潤沢な賞金のレースを優勝した。
By Paul Eacott
[Racing Post 2011年3月5日「Snow Fairy to bypass World Cup for Sheema」]