海外競馬ニュース 2011年07月07日 - No.27 - 4
ジョッキークラブ、引退サラブレッドの仲介プログラムを設立(アメリカ)[その他]

 ジョッキークラブは5月16日、競走生活あるいは繁殖生活を終えたサラブレッドの仲介に役立つよう考案された無料オンラインサービス“サラブレッドコネクト(Thoroughbred Connect)”の設立を発表した。

 ジョッキークラブのオンライン登録システムの1つであるサラブレッドコネクトにより、登録会員は仲介を要する馬の所有者からのコンタクトを希望していることを表明できる。支援やアフターケアを提供することに興味を持つ人々は、サラブレッドコネクトを利用し自身の氏名と連絡先をジョッキークラブのデータベースの中にあるサラブレッド電子記録に添付することができる。

 同様に、サラブレッドのために仲介を求めている馬の所有者はサラブレッドコネクトにログインし、その馬に添付された登録会員の連絡先を知ることができる。その後、将来の持ち主と直接的にコンタクトを取ることができ、適正評価がされ、馬の輸送について話し合うことができる。

 サラブレッドコネクトにはウェブサイト(thoroughbredconnect.com)から直接アクセスすることができる。

 ジョッキークラブの理事長でありCOO(最高執行責任者)であるジェームズ・ギャグリアーノ(James Gagliano)氏は次のように語った。「サラブレッドコネクトは広範な参加により、広いネットワークを提供し、より多くのサラブレッドが安全な環境で適切にケアされることを確かにする一助となるでしょう。このシステムは資力や地位のある、長年にわたって馬を所有し、賛美し、接してきて、馬を支援する意欲のある人々に、簡単で便利な方法を提供します」。

 ジョッキークラブは2009年の産駒登録の際に馬主と生産者に対して、米国サラブレッド・チャリティ(Thoroughbred Charities of America)とサラブレッド引退馬基金(Thoroughbred Retirement Foundation)の引退、再調教、縁組への取り組み支援を可能にする引退馬のための任意の支払いプログラムを実行した。ジョッキークラブはこのプログラムからの追加資金として、民営の子会社を通じて各団体に年間10万ドル(約900万円)を提供している。

By The Blood-Horse staff
(1ドル=約90円)

[The Blood-Horse 2011年5月28日「Jockey Club launches thoroughbred placement program」]