8月17日にバリードイル厩舎が遠征前の検疫施設として認可されたことで、エイダン・オブライエン(Aidan O’Brien)調教師が10月にコックスプレート(G1)に挑戦するに当たっての障害はすべて取り除かれた、とレーシングヴィクトリア社(Racing Victoria Ltd.)は発表した。オーストラリア検疫検査局(Australian Quarantine and Inspection Service:AQIS)はオブライエン調教師の活動拠点バリードイル厩舎を検疫施設として認可し、このことにより、スター馬ソーユーシンク(So You Think)とケープブランコ(Cape Blanco)が10月22日にムーニーバレー競馬場で施行されるG1競走に出走する道が開かれた。
オブライエン調教師は、ソーユーシンクがサンダウン競馬場でエクリプス賞(G1)を優勝した後、G1レース7勝の同馬は史上初のコックスプレート3連覇に挑戦する可能性があるが、その決定は検疫問題が解決することに掛かっていると示唆していた。
8月13日にアーリントンミリオン(G1)を優勝したことで、今シーズン米国でG1競を2勝したケープブランコもまた、コックスプレートへの出走を考慮に入れている。
レーシングヴィクトリア社のCEOロブ・ハインズ(Rob Hines)氏は、「私たちはAQISがバリードイル厩舎の検疫施設を原則的に認可してくれたことに満足しており、前向きな結果に至るように尽力してくれたことに感謝しています」と語った。
そして次のように続けた。「ソーユーシンクがついに史上初のコックスプレート3連覇に挑むチャンスを得たことは朗報であり、ケープブランコもそのレースと競馬場にぴったり適している世界一流の競走馬です」。
「私たちは、10月に施行される馬齢重量競走のコックスプレートにこれらの馬を出走させるよう促すため、今後数週間にわたり積極的にオブライエン調教師および馬主と協議するつもりです」。
By James Pugh
[Racing Post 2011年8月17日「Quarantine verdict clears O'Brien pair for Oz race」]