3月に退任したニック・カワード(Nic Coward)氏の後任として、ポール・ビター(Paul Bittar)氏がBHA(英国競馬統轄機構)の新しいCEOとなることが内定した。
2004年にBHB(英国競馬公社:BHAの前身)でプロジェクトマネージャーとして働き、現在はレーシングヴィクトリア社(Racing Victoria Ltd.)の上席戦略担当理事であるオーストラリア人のビター氏(41歳)は、2012年1月に新しいCEOに就任する。
ビター氏は、就任後の優先事項は、競馬産業のために健全な事業の土台を確立するとともに公正確保の基準と福祉を強化することであると述べた。
そして次のように付言した。「競馬の精神的拠り所であるBHAのCEOに指名されたことは私にとって素晴らしい名誉です。再び英国競馬のために働くことで得られる挑戦および喜びを楽しみにしています」。
BHAの指名委員会のポール・ロイ(Paul Roy)氏、イアン・バーロー(Ian Barlow)氏そしてポール・ディクソン(Paul Dixon)氏は先頃、ビター氏はCEO職に相応しい極めて優れた候補であると認めていた。なお、現在クリス・ブランド(Chris Brand)氏がCEO職を務めている。
ホースメングループ(Horsemen’s Group)の会長であるポール・ディクソン氏は、適切な人物が英国競馬を統率する役職に指名されたと確信している。
指名委員会は候補者リストに入っていた40名に面接を行った。BHAの会長であるポール・ロイ氏は、ビター氏がすべての関係団体から満場一致の賛成を得たと述べた。
ロイ氏は、「ポール・ビター氏は心から競馬を愛しています。同氏は競馬への愛とともに、鋭敏な経営と財務の能力を合わせ持ち、現在英国競馬界が乗り越えなければならない困難を非常に良く理解しています」と語った。
By Peter Scargill
[Racing Post 2011年9月13日「Paul Bittar named new chief executive at BHA」]