海外競馬ニュース 2011年10月13日 - No.41 - 1
愛ダービー勝馬ケープブランコ、骨折のため引退(アイルランド)[その他]

 ケープブランコ(Cape Blanco)は10月1日にベルモントパーク競馬場でジョーハーシュターフクラシック招待S(G1)を制したときに前膝を盤状骨折し、引退して種牡馬入りすることとなった。 

 2010年愛ダービー(G1)の勝馬ケープブランコは10月1日に米国において3連勝を達成した。11月にはチャーチルダウンズ競馬場で施行されるBCターフ(G1)に出走する予定で、有力馬の1頭と見られていた。

 このニュースは、ケープブランコを管理するエイダン・オブライエン(Aidan O'Brien)調教師の妻アンマリー・オブライエン(Annemarie O'Brien)氏が10月3日にツイッターで明らかにしたもの。

 エイダン・オブライエン調教師はその後発表された声明の中で、次のように語った。「ケープブランコは非常に能力に恵まれ、精神面も強い馬で、素晴らしい気構えで競馬に望んでいました。したがって、同馬がバリードイルを去れば、私たちは非常に寂しくなります」。

「故障したにも拘わらずただの一度も最後の直線で手前を変えなかった事は、同馬がどれだけ果敢な馬であったかを証明しています」。

 同調教師は次のように続けた。「ブリーダーズカップを非常に楽しみにしていたので、とりわけこの馬の共同所有者のヘイ夫妻にとって残念なことです」。

 ガリレオ産駒のケープブランコは、愛ダービーとジョーハーシュターフクラシック招待Sのほかに、愛チャンピオンS、アーリントンミリオン、マンノウォーSを制し、G1競走を5勝した。

 同馬はまた、2歳時は無敗でフューチュリティーS(G2)を制し、ヨーク競馬場での2010年ダンテS(G2)では英ダービー(G1)と凱旋門賞(G1)の勝馬ワークフォース(Workforce)を打ち負かしている。

 4歳シーズンはドバイワールドカップ(G1)で僅差の4着から始まった。そのとき同馬は、馬主のマイケル・テイバー(Michael Tabor)氏、デリック・スミス(Derrick Smith)氏およびジョン・マグニア(John Magnier)氏が所有権の一部を売却したために、新たにジム&フィトリ・ヘイ(Jim and Fitri Hay)夫妻の勝負服を背にしていた。

 ケープブランコは15戦9勝、総収得賞金257万4,670ポンド(約3億3,471万円)の素晴らしい成績とともに種牡馬入りする。同馬が供用される予定の牧場は近日発表される予定。

[訳注:ケープブランコは2012年、クールモア所有のケンタッキー州ヴァーサイルス近くのアシュフォードスタッドで供用されることが決定した]。

By Peter Scargill
(1ポンド=約130円)

[Racing Post 2011年10月3日「Cape Blanco retired to stud following injury」]