海外競馬ニュース 2011年02月03日 - No.5 - 3
ベットフェア社、顧客の休眠口座に対し維持手数料を賦課(イギリス)[その他]

 ベットフェア社(Betfair)は、13ヵ月間取引きのない口座を持つ顧客に対し、その取引口座が復活されない場合には口座維持手数料を支払うことが必要になると注意喚起している。

 ベッティング・エクスチェンジを提供する同社は12月21日、口座の安全と不正行為からの休眠口座の保護に要する維持コストをカバーするための手数料を導入したと述べた。

 ベットフェア社は、このことにより影響を受けるすべての顧客にEメールで注意喚起するプロセスを開始したが、その結果、ベッティング・エクスチェンジ利用客専用の掲示板上で憤慨するコメントがあったほか、"休眠している"顧客の1人から怒り心頭の電話がレーシングポスト紙にあった。

 13ヵ月間ログインされなければ、その口座は休眠口座として分類される。しかしベットフェア社は、休眠口座を復活させるために顧客が必要なことは口座へのログインだけであると述べた。

 ベットフェア社のスポークスマンは12月21日、「あらゆる事業と同様、ベットフェア社は、不正行為からの保護と口座の安全確保のために顧客の口座の監視・維持に関連するかなりの額の固定費用を負担しています。取引きのある口座とは違い、休眠口座は口座維持費用をカバーする収入に貢献しておらず、このため毎月の手数料が課せられることになりました」と語った。

 そして次のように付言した。「休眠口座とは、13ヵ月間一度もログインされなかった口座です。影響を受けるすべての顧客には前もってベットフェア社から連絡をとり、この方針を周知します」。

 顧客の休眠口座がこの手数料のためにマイナスになることはないが、口座の取引きがない場合には1ヵ月当たり5ポンド(約700円)が毎月課され、口座の残高がゼロになるまで差し引かれることになる。

 このシステムは、ビーウィン社(Bwin)、パーティーゲーミング社(Party Gaming)および888社をはじめ賭事産業の他の会社により採用されており、もし顧客が手数料を課された後で口座を復活し、払戻しを請求した場合にはその請求に応じる、とベットフェア社は述べた。

By Stuart Riley

[Racing Post 2010年12月22日「Inactive customers will be charged say Betfair」]