オーストラリアのスター馬セポイ(Sepoy)とヘルメット(Helmet)は、2012年ドバイカーニバルでゴドルフィンの勝負服を背に出走し、その後の2012年競馬シーズンは欧州で過ごすことになるだろう。
しかし両馬は、ドバイに向けて、ゴドルフィンのサイード・ビン・スルール(Saeed Bin Suroor)調教師やマフムード・アル・ザルーニ(Mahmood Al Zarooni)調教師の管理下ではなく、ダーレーのオーストラリア人調教師ピーター・スノーデン(Peter Snowden)氏によって仕上げられるだろう。
ドバイカーニバルの後、この2頭はニューマーケットのゴドルフィンの競走馬に合流し、ゴールデンスリッパーSを制したセポイにとってはロイヤルアスコット開催が最初の目標となるだろう。
スノーデン調教師が引き続きこれらの豪州スター馬2頭を管理するというニュースは、同様にゴドルフィンの米国拠点の馬がもはやサイード・ビン・スルール調教師の管理下には置かれないという最近の発表に続いてもたらされた。ゴドルフィンの米国拠点の馬は、キアラン・マクローリン(Kiaran McLaughlin)調教師をはじめとする米国の調教師に任されるだろう。
傑出したスプリンターで11戦10勝を誇るセポイは、ドバイワールドカップデーに施行されるドバイゴールデンシャヒーン(G1)を目指すだろう。一方、いくつかのG1を制しているヘルメットは、UAEダービー(G2)を目指す。
ダーレー・オーストラリア社のヘンリー・プランプトリ(Henry Plumptre)社長は、次のように語った。「セポイとヘルメットはオーストラリアで素晴らしい成績を残しました。国際的名誉を得るためにドバイとヨーロッパで競走することは理に適っています」。
「2頭を素晴らしく管理してきたスノーデン調教師は、ドバイに向けて仕上げてくれるでしょう。両馬が2012年の競馬シーズンで成功を収めることを望んでいます」。
2頭がある段階でゴドルフィンに移籍すると思っていたスノーデン調教師は、ドバイでの競走のために2頭を調教し続けることについて、自身の喜びをオーストラリアAP通信に次のように語った。
「これら2頭をドバイに遠征させることは私にとって素晴らしいチャンスであり、非常に名誉なことだと感じています」。
「私がドバイワールドカップデーに向けて調教した後、2頭はゴドルフィンの勝負服を背負って競走し、その後新しい調教師のもとに行くでしょう」。
いずれの馬もドバイへの準備をかねてオーストラリアでまだ競走する可能性がある。同調教師は、「セポイはフレミントン競馬場でもう1度出走するか、発走試験競走に2、3度出走するかもしれません。ヘルメットはフレミントン競馬場で2度出走する可能性があります」と付言した。
By Nicholas Godfrey
(関連記事)海外競馬ニュース 2011年No.47「スター馬が続々と欧州に転厩する可能性(オーストラリア)」
[Racing Post 2011年11月30日「Star Australian duo to run in Europe for Godolphin」]