海外競馬ニュース 2012年01月05日 - No.1 - 3
2013年英国ダービーの登録馬、全体的に減少もフランス調教馬は増加(イギリス)[開催・運営]

 第234回目を迎え、125万ポンド(約1億6,250万円)以上の総賞金が提供される2013年英国ダービーの第1回登録を行った1歳馬は442頭であった。

 欧州競馬の巨大勢力であるモハメド殿下(Sheikh Mohammed)とゴドルフィン、そしてジョン・マグニア(John Magnier)氏とマイケル・テイバー(Michael Tabor)氏とデリック・スミス(Derrick Smith)氏のクールモア牧場が、その登録数で圧倒した。

 モハメド殿下は、43頭の有力1歳馬を登録し、この早い段階でどの馬主よりも多い。同殿下の一連の登録馬の中には、2010年ケンタッキーダービー馬スーパーセイヴァー(Super Saver)の半弟で今年のサラトガセールにおいて120万ドル(約9,600万円)の最高額落札馬スーパーフェクション(Superfection)がいる。

 このほかにタタソールズ社(Tattersalls)で50万ギニー(約6,825万円)で購買したレディマイルトリアン(Lady Miletrian)を母とするニューアプローチ(New Approach)産駒、同じくタタソールズ社で45万ギニー(約6,143万円)で購買したラディーナ(Ladeena)を母とする同じくニューアプローチ産駒がいる。同殿下はゴドルフィンの名で33頭の第1回登録も行っている。

 所有馬プールモワ(Pour Moi)が2011年英国ダービーを制したマグニア氏、テイバー氏、スミス氏のクールモア勢は、全体で78頭の1歳馬を登録した。クールモア勢の一連の1歳登録馬のその他には、タタソールズ社で70万ギニー(約9,555万円)という2011年の欧州最高額をつけカシオペイア(Kassiopeia)を母とするオアシスドリーム(Oasis Dream)産駒がいる。

 2011年のプールモワの英国ダービー優勝は、フランス調教馬の35年ぶりの快挙であった。そして2013年の英国ダービーには英仏海峡の向こうから48頭の1歳馬登録があった。この中には、ドーヴィルのセリで50万ユーロ(約5,500万円)の値を付け、2011年のフランスの最高額1歳馬となった米国のG1勝馬ロイヤルハイネス(Royal Highness)を母とするガリレオ(Galileo)産駒が含まれている。現在同馬は、アラン・ド・ロワイエ-デュプレ(Alain de Royer-Dupre)調教師に管理されている。

 フランス調教馬の登録数の多さは、エプソム競馬場の経営陣を満足させた。同競馬場の開催委員で競走担当理事であるアンドリュー・クーパー(Andrew Cooper)氏は、「私たちは1歳馬登録の数、とりわけフランス調教馬の登録の増加に満足しています。間違いなく2011年のプールモワの優勝によるものですが、私たちが行った宣伝活動もたぶん効果があったと思います」と語った。

「私たちはあらゆる馬主が1歳馬登録を引き続き支持してくれていることに感謝します。1歳馬登録は、所有馬を英国ダービーに出走させるのに最も割のいい方法です」。

 第1回登録における1歳登録数は、昨年の478頭から減少して442頭であった。2013年英国ダービーにはあと2回の出走登録機会がある。第2回登録は2013年4月で、追加登録は英国ダービー直前の月曜日である。

By Paul Eacott
(1ポンド=約130円、1ユーロ=約110円)

[Racing Post 2011年12月13日「Total Derby entry down but French numbers up」]