海外競馬ニュース 2012年01月05日 - No.1 - 4
ロイヤルデルタ、850万ドルで購入され現役続行(アメリカ)[その他]

 今年のBCレディーズクラシック(G1)の勝馬ロイヤルデルタ(Royal Delta)は、競馬の殿堂入りを果たしたビル・モット(Bill Mott)調教師の厩舎に戻り、ペイソンパーク・トレーニングセンター(Payson Park Training Center)で再び調教をうけることになる。

 3歳牝馬のロイヤルデルタは、BCレディーズクラシックを2馬身1/2差で快勝した後、キーンランドの11月繁殖セールでベン・レオン(Ben Leon)氏のベシルステーブルス (Besilu Stables)に850万ドル(約6億8,000万円)で購買された。同馬は故サウード・ビン・ハーリド(Saud bin Khaled)殿下のパリデス・インヴェストメント社(Palides Investments)の財産分散の一環として売却された。

 レオン氏は、「厳しい調教を経てBCレディーズクラシックで素晴らしいパフォーマンスを見せた後の4日間は、見に来た人々のために馬房を数えられないくらい頻繁に出なければならず、疲れて休養が必要でした。したがって、私たちは同馬をただちにオカラの牧場に送りました。あまり体重が増えませんでしたが、少しは体調を戻したはずです」と語った。

 レオン氏は調教師を選ぶ際に、エンパイアメーカー(Empire Maker)の牝馬ロイヤルデルタに最善であることを実行するよう努めたと語った。それは、モット調教師のもとにロイヤルデルタを戻すことだった。

「このことについて2週間半考えた末、同馬にとって一番の優先事項である事柄はモット調教師と共に続けるということであると決心しました。同調教師は競馬の殿堂入りを果たしており、ロイヤルデルタだけではなくその祖母と母も管理しており、同馬は彼以外には調教されたことがありません。私は、この馬にとって最善の事柄はモット調教師のもとに戻ることだと結論付けました。同馬は素晴らしい一年を過ごすはずであり、全てがうまく行けば、私たちは多くの喜びや同馬の購買に要した非常に高いコストの一部を取り戻すチャンスに恵まれるでしょう」。

 モット調教師はデイリーレーシングフォーム紙に、ロイヤルデルタの最初の大きなターゲットは2012年ドバイワールドカップ(G1)であると語った。

 そして、「まずガルフストリームパーク競馬場で出走させる予定です。すでに成し遂げたこと以上は困難ですが、ありえないことではありません。同馬と新しい馬主に対して来年も最善を尽くすことは、私たちにとっての大きな挑戦となるでしょう」と付言した。

(1ドル=約80円)

[thoroughbredtimes.com 2011年12月5日「Royal Delta back with Mott, pointing for Dubai」]