海外競馬ニュース 2012年03月29日 - No.14 - 1
バルザローナ騎手、ニューマーケットのゴドルフィンを拠点に(イギリス)[その他]

 アンドレ・ファーブル(Andre Fabre)調教師は3月2日、昨年英国ダービーを優勝したミカエル・バルザローナ(Mickael Barzalona)騎手(20歳)がゴドルフィンと騎乗契約をしたことについて熱烈な支持を表明した。複数の騎手のうち同騎手は、2012年平地競走シーズンにおけるゴドルフィンと契約した一番新しい騎手となった。

 バルザローナ騎手は、これまでに2頭をドバイのクラシック競走勝利に導いており、そのうち直近のものは2月23日のフォールズオブローラ(Falls Of Lora)でのUAEオークス優勝である(訳注:もう1頭は2011年にUAEダービーで勝利したハウラー(Khawlah)である)。

 同騎手はこれまでファーブル調教師管理馬に騎乗しており、昨年6月にはエプソム競馬場において同調教師の管理馬プールモワ(Pour Moi)を英国ダービー勝利に導いている。3月31日のドバイワールドカップ後に騎乗拠点をニューマーケットに移す予定である。

 ファーブル調教師は次のように語った。「バルザローナ騎手は素晴らしい騎乗センスとペース判断力を持っており、後方からの追い込み方法を心得ています。彼はますます強い騎手になっており、ジョッキー向きの理想的な体格をしています。まったくひたむきであり、大いに活躍すると思います。彼を騎手として訓練できたことは私にとっての報酬です」。

「彼にとって海外に拠点を移すことは大きな変化ですが、彼はそのために準備してきましたので、正しい心構えで臨むでしょう。彼が成功することを確信しています」。

 バルザローナ騎手が今回ゴドルフィンの騎手に決まる2週間前には、シルベストル・デ・ソウサ(Silvestre de Sousa)騎手がフランキー・デットーリ(Frankie Dettori)騎手と共に、ゴドルフィンの調教師サイード・ビン・スルール(Saeed Bin Suroor)調教師およびマフムード・アル・ザルーニ(Mahmood Al Zarooni)調教師の管理馬に騎乗する騎乗契約を交している。

 ゴドルフィンのレーシングマネージャーであるサイモン・クリスフォード(Simon Crisford)氏は、「ミカエル・バルザローナ騎手がゴドルフィンに合流することは素晴らしい朗報です」と述べた。

 そして増員された騎手勢について、「彼はデットーリ騎手およびデ・ソウサ騎手と共に、スルール調教師とアル・ザルーニ調教師が管理している馬に騎乗しチームとして働くでしょう。彼らは騎乗を分かち合うことになります」と語った。

 バルザローナ騎手は、ゴドルフィンの両調教師が今年ニューマーケットで多くの馬で競馬に臨むことになるため招かれたものである。

By David Milnes and Scott Burton

[Racing Post 2012年3月3日「Barzalona to base himself in Newmarket with Godolphin」]