アガ・カーン殿下(Aga Khan)所有の7戦無敗でG1競走5勝の牝馬ザルカヴァ(Zarkava)は、他のG1ヒロイン馬ウィジャーボード(Ouija Board)とダーレミ(Dar Re Mi)に続いて、数週間のうちにダーレーの看板種牡馬ドバウィ(Dubawi)と配合するだろう。
ギルタウンスタッド(Gilltown Stud)の牧場マネージャーであるパット・ダウンズ(Pat Downes)氏は、「ザルカヴァは今年ドバウィと配合します。ドバウィは素晴らしい種牡馬で、言うことはありません」と語った。
ザルカヴァはこれまで3頭の仔馬を送り出している。初仔は2歳のダラカニ(Dalakhani)産駒でまだ馬名はないが、今年デビューする予定である。2011年には世界チャンピオンのシーザースターズ(Sea The Stars)の牡の産駒、2012年産にはガリレオ(Galileo)の牡の産駒を送り出した。
ダウンズ氏は、「ザルカヴァは2月20日に出産しました。母子ともに健康であると伝えられています。彼らはフランスにいるのでまだ見ていませんが、素晴らしい産駒であると聞いています。シーザスターズとの間にできた1歳牡馬もフランスにいて元気です」と語った。
ザルカヴァは競走生活においてやや謎めいたところがあった。発馬機を出るのはいつも遅く、他馬を差すためにトップスピードに入るタイミングも遅かったが、そのことが、2歳時にマルセルブーサック賞(G1)で感動的な勝利を挙げた瞬発力に影響を与えることはなかった。
その後、3歳時にロンシャン競馬場でグロット賞(G3)を制し、さらに4つのG1競走に勝利制し、最後はユームザイン(Youmzain)、ソルジャーオブフォーチュン(Soldier Of Fortune)、デュークオブマーマレード(Duke Of Marmalade)を相手に凱旋門賞(G1)を制した。
By Tom Pennington
[Racing Post 2012年3月8日「Zarkava booked to Dubawi」]