イタリアのリーディングジョッキーに何回か輝いたミルコ・デムーロ(Mirco Demuro)騎手は4月4日、この夏英国を拠点に騎乗することを発表し、英国で騎乗するのが待ち遠しいと語った。
33歳のデムーロ騎手は4月に来英し、フリーで騎乗する予定である。しかし、吉田ファミリーの馬に騎乗してきている日本では、条件としてイタリアのリーディングランキングの5位以上に入る必要があるので毎週日曜日はイタリアに帰って騎乗することになるだろう。
同騎手は、シャーガーカップに3回出場したことと昨年のドバイワールドカップ(G1)でヴィクトワールピサに騎乗して優勝し世界的な称賛を浴びたことで、英国の競馬界ではよく知られている。
デムーロ騎手は、「私はずっと英国で騎乗したいと考えていましたので、ぜひとも英国で成功したいと思っています。前向きに挑戦していかなければと思っていましたが、イタリア競馬は衰退の道を辿っており、今が英国に来るべき時だと感じました」と語った。
「私はいつも英国のトップレベルのレースで騎乗することを夢見てきましたので、英国で騎乗し始めるのが待ち遠しいです」。
同騎手はまだ英国のエージェントと契約していないが、ジャドモントファーム(Juddmonte Farm)レーシングマネージャーのテディー・グリムソープ(Teddy Grimthorpe)氏の息子であるハリー・ベケット(Harry Beckett)氏の協力をを得ている。ベケット氏は、「私はデムーロ騎手にドバイで会い、このことについて話し合いました。すべてがうまく行けば、彼はできるだけ長く英国で騎乗するつもりのようです」と語った。
そして次のように付言した。「デムーロ騎手は非常に意欲的でよく働きますので、英国で必ず成功すると思います。私たちは、デムーロ騎手にチャンスを与えると語る数人の調教師と連絡を取っています。彼は騎乗する場所を選びませんし、どこを拠点としていても順応するでしょう」。
By Peter Scargill
[Racing Post 2012年4月5日「Former Italian champion Demuro set to ride in Britain」]