2011年の英ダービー馬プールモワ(Pour Moi)は、2012年の南半球の生産シーズンにアイルランドのクールモア牧場からニュージーランドのケンブリッジにあるウィンザーパークスタッド(Windsor Park Stud)にシャトルされる。
プールモワはモンジュー産駒の4歳、種付け料は1万4796.1ドル(約118万円)の予定。
現役時アンドレ・ファーブル(Andre Fabre)調教師に管理されていたプールモワは、5戦3勝で、後の愛ダービー馬トレジャービーチ(Treasure Beach)を英ダービーで破っており頂点を極めていた。同馬はシーバード(Sea Bird)以来46年ぶりにグルフュル賞(G2)と英ダービーの両方を制した馬となった。
しかし、凱旋門賞に向けての調教中に故障し、アイルランドのクールモア牧場への種牡馬入りが決定していた。
ウィンザーパークスタッドの所有者であるネルソン・シック(Nelson Schick)氏は、「プールモワの英ダービーでの健闘ぶりが今回のシャトルをもたらしました。英ダービー勝利までの状態は素晴らしく、あの出走馬の中であの勝ち方は、同馬の稀に見る能力の高さを示しています」と語った。
また、「英ダービー勝利で私たちは皆プールモワがどのような素晴らしい才能を持っているのか垣間見たので、競馬ファンが凱旋門賞で同馬を見る機会を奪われたことは非常に残念でした。私たちはこの馬のレベルと強さを確かめ、どうして高く評価されるのかを理解していますので、ニュージーランドの生産界に同馬を迎えることができるのを嬉しく思っています」と語った。
なお、プールモワは未出走馬の母グウィン(Gwynn 父ダルシャーン)から生まれ、フランスのG3勝馬ガニョア(Gagnoa)の3/4弟である。
[thoroughbredtimes.com 2012年4月13日「Epsom Derby winner Pour Moi to shuttle to New Zealand」]