海外競馬ニュース 2012年05月18日 - No.21 - 1
2012年ケンタッキーダービーデー、最高売上げを記録(アメリカ)[開催・運営]

 史上最高の入場者数に加え、チャーチルダウンズ競馬場は5月5日のケンタッキーダービー開催日の13レースの賭事売上げの合計が1億8,700万ドル(約149億6,000万円)の最高記録に達したと報告した。

 同日のパリミューチュエル賭事の売上げは、それまでの最高記録だった昨年の1億6,520万ドル(約132億1,600万円)から13.2%増加した。16万5,307人と報告された今年の入場者数もこれまでの最高記録であった昨年の16万3,628人を上回った。

 フルゲートの20頭で施行されたケンタッキーダービーはパリミューチュエル賭事で1億3,310万ドル(約106億4800万円)を売上げ、2011年の1億1,200万ドル(約89億6,000万円)から18.8%もの大幅増加を達成した。過去のダービー1レースのすべての賭事の売上げ記録は2006年の1億1,840万ドル(約94億7,200万円)であった。

 ケンタッキー州ルイビルがほぼ晴天で気温が華氏80度台前半(摂氏約27〜29度)であったことは、入場者数と場内馬券売上げを増加させる一助となった。ダービーデーの場内馬券売上げは合計2,370万ドル(約18億9,600万円)で、2011年から1.3%増加した。ケンタッキーダービーのみの場内馬券売上げは1,230万ドル(約9億8,400万円)で、昨年よりも7.1%増加した。

 チャーチルダウンズ競馬場の職員は、これまでにパリミューチュエル賭事以外の個別プールにおけるケンタッキーダービーの売上げが130万ドル(約1億400万円)で、最終売上げは今後数週間のうちに確定すると述べた。2011年にはダービーの個別プールへの売上げは70万ドル(約5,600万円)であった。

 同競馬場の職員は、13レースからなるダービーデーは今年の春開催および秋開催の賞金額にあてられる830万ドル(約6億6,400万円)を創出したと述べた。ケンタッキー州政府はダービーデーから約100万ドル(約8,000万円)のパリミューチュエル賭事税を徴収できる。

 チャーチルダウンズ競馬場のケヴィン・フラナリー(Kevin Flanery)理事長は、次のように語った。「今年のケンタッキーダービーデーはすべてが素晴らしいものであり、賭事売上げと入場者数の記録とアイルハブアナザー(I'll Have Another)が優勝したケンタッキーダービーなどの素晴らしいリニューアルは、今後数年間語り継がれるように思われます。私たちは競馬場に足を運んでくださった競馬ファンの皆様、ツインスパイアーズコム社(TwinSpires.com)を通じて北米で競馬を観戦し賭事を行った方々、北米および世界中でNBCスポーツテレビのケンタッキーダービーおよびダービーデーの放送をご覧になった方々の支援に感謝しております」。

 そして、「今年のケンタッキーダービーとケンタッキーオークス(G1)は素晴らしいリニューアルがなされ、これらの偉大なイベントは138年を経て、本領を発揮したようです」と付言した。

 ダービーデーとオークスデーはチャーチルダウンズ競馬場を所有するチャーチルダウンズ社(Churchill Downs Inc.)にとって主なパリミューチュエル賭事売上げの原動力である。なお、同社はこの他に、ケンタッキー州内に3つの競馬場(2場にスロットマシンが設置されている)とミシシッピ州に独立したカジノ施設を所有している。

By Tom LaMarra
(1ドル=約80円)

[bloodhorse.com 2012年5月6日「Churchill Sets Handle Records for Derby Day」]