海外競馬ニュース 2012年05月18日 - No.21 - 3
BHA、合図前の不真正発走に伴う措置を講ずる可能性(イギリス)[開催・運営]

 BHA(英国競馬統轄機構)はグランドナショナル発走時に生じた出来事を過去に遡っての検討を行っており、今後は、もし騎手がレース発走の遅れを生じさせる原因だと判明した場合には騎手に対して措置を講ずることになるかもしれない。

 今年のグランドナショナルでは、馬群が押し寄せ発走線(テープ)が2度ちぎられた後3度目の試みでようやくレースが開始されたが、このことについて裁決委員が審議することはなかった。

 BHAの競馬開催運営・規制担当理事のジェイミー・スティア(Jamie Stier)氏は次のように語った。「グランドナショナルが1回目で発走しなかったことは残念なことでした。通常の状況であれば、発走に対する審議はその日のうちになされますが、今年のグランドナショナルでは不幸な出来事があり、発走で生じた問題は時間をおいてから遡って検討することが適切であるように思われました」。

 「私たちはすべての場面を検討し、重要な関係者から意見を求めます。ルール違反を犯した騎手がいるという証拠があれば、罰則を科すかどうかを検討するでしょう」。

 「また、発走手順を改善するために私たちができることがあれば、必要な変更が実施されるでしょう」。

 そして、「今年グランドナショナルに騎乗したすべての騎手向けに行われた新たな発走前の打合せの中心的なメッセージは、発走委員の指示に従い、レースに敬意を払うということでした」と付言した。

By Jon Lees

[Racing Post 2012年4月17日「BHA may take action over false starts」]