オカラブリーダーズセール社(Ocala Breeders’ Sales Co.:OBS)は4月26日、売上げ、平均価格および中間価格で記録を打ち立て、良好な成績で春の2歳トレーニングセールの幕を閉じた。
OBSは4日間で760頭を売却して3,370万6,400ドル(約26億9,651万円)を売上げ、830頭を売却し2,598万200ドル(約20億7,842万円)を売上げた昨年の成績を凌いだ。平均価格は4万4,351ドル(約355万円)で、昨年の3万1,301ドル(約250万円)を41.7%上回り、2006年の3万2494ドル(約260万円)の記録を破った。また、中間価格は2万7,000ドル(約216万円)で、2010年と2011年の4月セールの2万ドル(約160万円)の記録を破った。
主取率は17.6%で、昨年を24.3%下回った。また、10万ドル(約800万円)以上で落札された馬の頭数は昨年の52頭に対し、今年は73頭であった。
OBCのトム・ヴェンチュラ(Tom Ventura)社長は、「すべての部門に多くの上場馬が集まったことは、ここに皆が求める馬が集まっていることの証拠です。4月セールには確かにトップレベルの馬が上場されています。しかし肝心なことは、購買馬が競馬場で結果を出さなければならないということです」と語った。
コンサイナーのエディー・ウッズ(Eddie Woods)氏が上場したファーストサムライ(First Samurai)の鹿毛の牝駒が、スリーアミーゴス社(Three Amigos)によって65万ドル(約5,200万円)で落札され、このセールにける最高額馬となった。母は、ステークス競走で2着となったアナカウンテッドフォー(Unaccounted For)を送り出したレフュジー(Refugee)で、展示走行タイムは400 m21秒であった。
同馬はケンタッキー州のウィリアム・ベッツ(William Betz)氏、D・J・ステーブル(D.J. Stable)氏、チャック・キッダー(Chuck Kidder)博士、J・ベッツ(J. Betz)氏およびN・ロビナルト(N. Robenalt)氏により生産され、2011年キーンランド9月1歳セールでベッツサラブレッド社(Betz Thoroughbreds)により2万3,000ドル(約184万円)で落札されていた。また、チャンピオン牝馬ダヴォーナデール(Davona Dale)の牝系で、ステークス競走で2着となり通算獲得賞金額が18万285ドル(約1,442万円)のプロフィット(Profit)の半妹である。
OBSの4月2歳セール | ||
2011年 | 2012年 | |
売却頭数 | 830頭 | 760頭 |
売上げ | 2,598万200ドル(約20億7,841万円) | 3,370万6,400ドル(約26億9,651万円) |
中間価格 | 2万ドル (約160万円) | 2万7,000ドル (約216万円) |
平均価格 | 3万1,301ドル (約250万円) | 4万4,351ドル (約355万円) |
By Michael Compton
(1ドル=約80円)
[The Blood-Horse 2012年5月5日「OBS sets records for April sale of 2-year-olds」]