今月遠方から英国にやって来るトップスポーツマンのすべてがオリンピック選手というわけではない。香港の新星マシュー・チャドウィック(Matthew Chadwick)騎手は、チャーリー・ヒルズ(Charlie Hills)厩舎の馬に4週間騎乗するため、7月21日にランボーンに到着する予定である。
カリフォルニアメモリー(California Memory)でG1を2勝し知名度を上げたチャドウィック騎手は、これまでオーストラリア、ドバイおよび日本で騎乗した経験をさらに広げたいと考えている。
香港で最優秀見習い騎手となったことのあるチャドウィック騎手は7月中旬にようやく22歳となるが、これまでに170勝を挙げている。同騎手は騎乗に専念するだろうが、チャンスがあれば英国にいる多くの親戚を訪れるつもりだと述べた。同騎手は香港生まれだが、英国出身の夫婦の養子となっている。
チャドウィック騎手は香港の見習い騎手の誰よりも早い1年と3週間で減量特典を返上して記録を打ち立て、1年目に最優秀見習い騎手となった。
同騎手はこの春ドバイにおいて、カリフォルニアメモリーを管理するトニー・クルーズ(Tony Cruz)調教師によってヒルズ調教師に紹介された。
チャドウィック騎手は7月5日に本紙に対し、「私は3、4年前に英国に来たことがありますが、それは葬儀という悲しい機会でした」と語った。
そして次のように続けた。「いつか英国で騎乗することが望みでしたので、香港競馬のオフシーズンに1ヵ月間ヒルズ調教師の厩舎に招待された時はワクワクしました」。
「香港競馬の最終日は7月15日で、私はその5日後に来英します」。
英国にいる間、同騎手は8月11日にアスコット開催で施行されるシャーガーカップに、欧州以外の地域の代表騎手として騎乗する予定である。
同騎手は、「私はシャーガーカップに招かれたことを光栄に思っており、非常に大きなイベントであると聞いています」と付言した。
ヒルズ調教師は7月5日、「ドバイでチャドウィック騎手を紹介されたのですが、彼は英国に非常に来たがっていました。彼を何回か勝馬に騎乗させることができればいいんですが」と語った。
By Rodney Maters
[Racing Post 2012年7月6日「Hong Kong Chadwick to join Hills for a month」]