海外競馬ニュース 2012年08月02日 - No.32 - 3
モンマスパーク競馬場で騎手の健康・福祉に関する国際会議を開催予定(アメリカ)[その他]

 騎手の健康・福祉の改善に関する国際会議が9月15日〜16日、ニュージャージー州のモンマスパーク競馬場で開催される。

 この会議は、欧州競馬医療当局者グループ(European Racing Medical Officers Group)が主催し、IFHA(国際競馬統轄機関連盟)の後援で運営される。

 この種の会議はこれまでに三回、日本、トルコおよびドバイで開催されている。

 アイルランドターフクラブ(Turf Club)の会長であるデニス・イーガン(Denis Egan)氏は、栄養学、脳震盪、トラウマ対応、競走当日の落馬および安全用具についての研究、さらには、競馬管轄地域ごとの特別な問題に関する各国の最新情報が議題になると述べた。

 イーガン氏は、「この会議の開催は、騎手の体格がますます大きくなり減量のため定評のある劇的な方策を彼らが頻繁にとるようになっていることが動機となっています。こうした方策は、後々の生活に深刻な健康問題をもたらすことになるので、私たちは彼らの生活を改善するように取り組んでいるのです」と語った。

 20人以上の栄養士、医師、研究者、運営者その他の人々が、出席する日本、香港、オーストラリア、ニュージーランド、南アフリカ、欧州諸国、中東諸国および米国の競馬界の代表者に向けて研究発表することが予定されている。カナダや南米の数か国からの代表者の出欠も、間もなく確定するだろう。

 騎手組合(Jockeys’ Guild)のテリー・ミックス(Terry Meyocks)事務長は、「素晴らしいことだと考えます。騎手や他の競馬関係者がこれらすべての課題において最新情報に常に通じていることは、非常に重要なことです。とりわけヘルメット、安全ベストあるいはその他の用具の安全性の改善について提供される情報は、騎手だけではなく調教騎手にとっても極めて重要です」と語った。

 モンマスパーク競馬場と騎手組合の専属の医師で、ニュージャージー州の医科歯科大学内科の準教授アンジェロ・チニチ(Angelo Chinnici)医師は、この会議の同州での開催に尽力した。

 この会議が行われる土日にモンマス競馬場では競馬が施行される。9月15日午前の会議への出席は騎手に限られるが、他の会議にはすべての資格を持つ専門家が出席することができることになっている。

By Blood-Horse Staff

[bloodhorse.com 2012年7月17日「Monmouth to Host Jockey Welfare Conference」]