約50年にわたる競馬ジャーナリストでレーシングポスト紙の副編集長ハワード・ライト(Howard Wright)氏は7月31日に現職から退職し、8月1日のレッドカー競馬場の1レースを捧げられるという栄誉を受ける。
8レース施行される競馬番組の第3レース“ハッピーリタイアメント・ハワード・ライト・セリング競走”は、67歳の誇り高きヨークシャー生まれのライト氏に敬意を表したレースとなる。同氏は1964年タイムフォーム紙(Timeform)に入社、その後シェフィールドモーニングテレグラフ紙(Sheffield Morning Telegraph)やデイリーテレグラフ紙(Daily Telegraph)を経て、26年前のレーシングポスト紙設立時のメンバーの1人となった。
レッドカー競馬場の会長ゼットランド卿(Lord Zetland)は7月31日、「ハワードは非常に長い経験を持ち、素晴らしい友人です。長年にわたりレーシングポスト紙の特に競馬の政治的な分野で素晴らしい仕事をしてきました」と語った。
そして、「残念ながらハワードは明日グッドウッド競馬場に行く予定で我々の競馬場へは来ませんが、シーズン中の来場を望んでいます」と付言した。
レッドカー競馬場のエイミー・フェア(Amy Fair)場長は、「私たちは皆、レッドカー競馬場のハワード・ライト・ファンクラブのメンバーです。ライト氏は北部地方出身で競馬に並々ならぬ献身を示し、長年彼の記事を読むのを楽しみにしてきました。彼のためにささやかなお祝いをしたく、それが記念レースでした」。
ライト氏は次のように語った。「私を讃えてこのようなレースが施行されることを嬉しく思います。レッドカー競馬場の人々は金曜日のコラムに書いた“密かな観察者の退場”を読んでくれたに違いなく、それで記念レースを設けてくれる気になったのでしょう。でも通常は、自分の名前を冠するレースを施行してもらうのは死んでからでなければいけません」。
同氏は次のように付言した。「このレースに立ち会えないことは残念ですが、レッドカー競馬場には近々必ず行きます。私はレーシングポスト紙の常勤の仕事を辞めただけですが、今や少し目立たないようにすべきときが来ました。しかし、まだ将来何らかの形で競馬界に関わることを望んでいます」。
By Richard Birch
[Racing Post 2012年8月1日「Redcar race honour for retired Wright」]