海外競馬ニュース 2012年11月22日 - No.48 - 1
フランケルの初年度種付料、12万5000ポンドに決定(イギリス)[生産]

 フランケル(Frankel)のオーナーブリーダーであるカリド・アブドゥラ(Khalid Abdullah)殿下は11月14日、ジャドモント牧場最高種牡馬になると思われる同馬の種付料を決定した。史上最高の競走馬といわれるフランケルの種付け料は、12万5,000ポンド(約1,625万円)に設定された。

 初年度産駒が2016年に競走を始めることになるフランケルは先週、サー・ヘンリー・セシル(Sir Henry Cecil)調教師のウォレンプレイスの厩舎を去り、近くにあるアブドゥラ殿下のバンステッドマナースタッド(Banstead Manor Stud)にいる種牡馬に仲間入りした。フランケルは来年2月から同牧場で、世界で種付料が3番目に高い種牡馬としての1年目を開始する。

 フランケルの父ガリレオ(Galileo 愛国産)は、クールモア牧場(Coolmore)で推定種付料30万ユーロ(約3,000万円)で供用されている。またジョン・マグニア(John Magnier)氏のシンジケートが所有する豪州の優良種牡馬ファストネットロック(Fastnet Rock)は22万AUSドル(約1,760万円)の種付料が公示されており、これら2頭の種付料はフランケルよりも高額である。一方、フランケルの関係者は11月14日、種付初年度に何頭と交配するかについては明らかにしなかった。

 ジャドモント牧場のフィリップ・ミッチェル(Philip Mitchell)場長は、次のように語った。「フランケルの種付料は、これまででおそらく最も偉大な競走馬としての成績を反映しています。それにフランケルは今や世界一の種牡馬と認められているガリレオを父とし、サラブレッド史で最も影響力のある種牡馬の1頭であるデインヒル(Danehill)の産駒であり、5〜7ハロン(約1000m〜1400m)で6勝しているカインド(Kind)を母としています」。

By Lee Mottershead

(1ポンド=約130円、1ユーロ=約100円、1AUSドル=約80円)

[Racing Post 2012年11月14日「Frankel set to earn big bucks in stud career」]