海外競馬ニュース 2013年03月28日 - No.13 - 2
ジュリー・クローン騎手、全米女性の殿堂入りに選出(アメリカ)[その他]

 ジュリー・クローン(Julie Krone)騎手は、今年後半に全米女性の殿堂(National Women’s Hall of Fame)入りを果たす9人のうちの1人となった。

 殿堂入り式典は10月12日に、“米国の女性人権運動の発祥地”とされるニューヨーク州セネカフォールズで行われる。全米女性の殿堂は、1969年に設立された。

 通算3,700勝以上を挙げている49歳のクローン騎手は、サラブレッド競馬史上における女性リーディングジョッキーである。1993年にベルモントS(G1)で、コロニアルアフェア(Colonial Affair)に騎乗し女性初の三冠競走勝利騎手となり、歴史的な偉業を成し遂げた。そして2003年には、BCジュヴェナイルフィリーズ(G1)でハーフブライドルド(Halfbridled)に騎乗して初のブリーダーズカップ女性優勝騎手となり、またその年にパシフィッククラシック(G1)でキャンディライド(Candy Ride)に騎乗し、総賞金100万ドル(約9,000万円)のレースに優勝した初の女性騎手となった。

 クローン騎手は1999年に騎手を引退し、TVGのコメンテーターおよびアナリストとなっていたが、2002年に復帰し、その後2004年に再び引退した。同騎手は1993年にESPN年度代表女性プロスポーツ選手に選出され、また2000年には女性初の競馬殿堂入りも果たした。

 同騎手と共に全米女性の殿堂入りを果たすのは、元ファーストレディーのベティ・フォード(Betty Ford)氏、プロの助産師アイナ・メイ・ガスキン(Ina May Gaskin)氏、女性人権運動家ケイト・ミレット(Kate Millett)氏、下院民主党リーダーのナンシー・ペロシ(Nancy Pelosi)氏、預言者のマザー・マリー・ジョセフ・ロジャーズ(Mother Mary Joseph Rogers)氏、女性の弁護士のバーニス・レスニック・サンドラー(Bernice Resnick Sandler)氏、研究が高く評価された経済学者アンナ・ジェイコブソン・シュワルツ(Anna Jacobson Schwartz)氏および教育の第一人者エマ・ハート・ウィラード(Emma Hart Willard)氏である。

 全米女性の殿堂には設立から現在まで247人が殿堂入りを果たしている。

By Blood-Horse Staff

[bloodhorse.com 2013年3月7日「National Women's Hall of Fame Selects Krone」]