ドバイのメイダン競馬場は3月28日、中国で国際競走を開催する画期的な協定を発表した。この協定は、揺籃期の中国競馬産業において存在感を確立する重要な一歩となる。
中国南部の成都市で開催予定の初の国際競走は、暫定的に2013年10月に予定されており、メイダン競馬場の競走に参加している馬、騎手および調教師が主役となるだろう。
この協定には新しい競馬場の建設は含まれておらず、この2年の間に竣工した成都市温江区の競馬場で開催される予定である。この競馬場ではこれまで2011年と2012年に、平地競走のほかショージャンピングや馬術などの中国馬術フェスティバル(China Equestrian Festival)が開催された。
メイダングループ(Meydan Group)のサイード・フマイド・アル=タイヤー(Saeed Humaid al Tayer)氏は、「これは、中国における競馬の将来を決めることになる素晴らしい出来事です。ドバイ、アラブ首長国連邦、中国の間に存在する国際協力の精神によるところです」と語った。
そして次のように続けた。「中国において私たちの戦略を発展させていくつもりであり、この最初の一歩が中国とアラブ首長国連邦における競馬の成長と発展を助長することを願っています。また、検疫、賞金額、競走条件その他の詳細は、後日発表されるでしょう」。
各国の競馬統轄機関が近年中国での足掛かりを得る模索を行ってきており、BHA(英国競馬統轄機構)のCEOポール・ビター(Paul Bittar)氏、ジョッキークラブのCEOサイモン・バザルゲット(Simon Bazalgette)氏、競馬場協会(Racecourse Association)のイアン・バーロー(Ian Barlow)会長などからなる英国代表団は2月に中国を訪問している。
By Tom Kerr
[Racing Post 2013年3月28日「Meydan and China link up for international meet」]