アニマルキングダム(Animal Kingdom)の新しい馬主ジョン・メッサラ(John Messara)氏は3月31日、ドバイワールドカップに優勝した同馬を並外れた馬と称し、この夏ロイヤルアスコット開催に参戦させることを熱望している。
グラハム・モーション(Graham Motion)調教師が管理するアニマルキングダムは、3月30日にメイダン競馬場で開催された総賞金1,000万ドル(約10億円)のドバイワールドカップ(G1)を素晴らしいパフォーマンスで優勝し、英国遠征へのチャンスを手にした。
所有権の半分以上を持つメッサラ氏は、その勝利を“凄いこと”と表現した。同氏がオーナーである豪州のアローフィールド牧場(Arrowfield Stud)は、アニマルキングダムが昨年BCマイル(G1)に僅差の2着となった後に、チームヴェイラー社(Team Valor)から同馬の所有権の4分の3を取得した。
1600mと2000mのレースで一流のパフォーマンスを見せたことで、ロイヤルアスコット開催で目標となるレースは、クイーンアンS(G1 1600m)あるいは元豪州調教馬ソーユーシンク(So You Think)が昨年制したプリンスオブウェールズS(G1 2000m)である。
メッサラ氏は3月31日、スカイレーシングラジオ(Sky Racing Radio)に対し、「アニマルキングダムは並外れた馬です。おそらく1600mと2000mにおいては最強の現役馬でしょう。マイル競走は無敗で、2000mは(ドバイワールドカップの結果で)ご存じの通りです」と語った。
そして次のように付言した。「プリンスオブウェールズSかクイーンアンSで同馬を走らせるようと強く思います。挑戦してみたいです」。
「ロイヤルアスコット開催で勝つ可能性が十分にある馬を所有することはめったになく、それがまさにアニマルキングダムです。そのことを考慮し、調教師と共に計画を練るつもりです」。
By Peter Scargill
(1ドル=約100円)
[Racing Post 2013年3月31日「Royal Ascot next stop for 'exceptional' Kingdom」]