元サッカーのストライカーであるマイケル・オーウェン(Michael Owen)氏は、来年チャリティーレースで騎乗したいと考えている。
チェシャー州マナーハウスステーブル(Manor House Stables)のオーナーであるオーウェン氏は、本紙だけに次のように打ち明けた。「チャリティーレースで騎乗したいと思っています。最初に所有した馬の1頭スペシャリ(Speciali)で、妻から鞍に座る方法や馬を停止させ左や右に進ませる方法、そしてその他さまざまなことを教わります」。
「1ヵ月ほどでこれらができるようになれば、マナーハウススタッドに飛んでいき、トム・ダスコム(Tom Dascombe)調教師に引き受けてもらい、願わくば来年チャリティーレースに参加できるように次のステップを教えてもらいます」。
オーウェン氏が勝負服を着用しチャリティーレースで騎乗するとなれば、それは、子供時代に始まり、1989年に元チームメイトのデヴィッド・プラット(David Platt)氏から馬所有を薦められて真剣に持ち続けてきた、競馬に対する興味の集大成となるだろう。
オーウェン氏は次のように語った。「デヴィッドは競馬に関わるよう勧めた最初の人物でした。私は常に競馬が好きでしたが、彼が“なぜ馬主にならないのか”と尋ねたとき、私はそのことについて考えたことは一度もありませんでしたが、そのことで馬主の世界に引き込まれました」。
オーウェン氏が最初に所有した馬は次のとおり。
エティエンヌレディ(Etienne Lady)‐1998年フランスワールドカップで、サンテティエンヌにおいてアルゼンチン相手に決めた素晴らしいゴールを記念した名前。
トークトゥモジョ(Talk To Mojo)‐彼の母、父、4人の兄弟と姉妹の頭文字をとった名前。
彼の競馬への愛情は、マナーハウススタッドの看板馬ブラウンパンサー(Brown Panther)が勝ち進んだことによって広く知られることとなった。2年前のロイヤルアスコット開催のキングジョージ5世Sでの勝利の後、最近ではリステッド競走のポントクラフトキャッスルSの2回目優勝を果たしており、9月の愛セントレジャー(G1)優勝も期待されている。
そして、「愛セントレジャーは何よりもシーズン始めに目標としたレースの1つです。今シーズンこの馬をもう一度良い状態にしたいと考えています。」と付け足した。
オーウェン氏はマナーハウススタッドの一番馬ブラウンパンサーに騎乗するチャンスを全く諦めてはいないが、同スタッドに与える悪影響も認識していると茶目っぽく述べた。
「うまく乗れるかどうかわからないし、トムは大いに困るでしょうけど乗ってみたいです」。
By Gary Rolin
[Racing Post 2013年7月3日「Owen reveals ambition to ride in charity race」]