ジョッキークラブは、ジョッキークラブをブランドとして成長させる取組みに着手した。実行しようとしている一連の取組みは、7桁(数百万ポンド)の大幅な利益増加をもたらすだろうとしている。
この結果、ジョッキークラブ所有の15競馬場への来場者は、ジョッキークラブのグループおよび個々の競馬場の両方に使用される新しいロゴを見て、ブランド戦略プロセスの最初の変化に気付き始めるだろう。
このブランド戦略により、ジョッキークラブが、接待、大小の会合、イベント、スポンサーシップなどを購入するビジネス顧客にとっての“一括窓口”となることが期待されている。また、より多くのレジャー支出を来場者から引き出すことも期待されている。
ジョッキークラブは2012年に1,980万ポンド(約29億7,000万円)の営業利益をあげており、この取組みは、チェルトナム競馬場改修のための総額2,500万ポンド(約37億5,000万円)の“競馬場債券”に投資した人々に対する返済の必要性とは無関係であると述べた。
競馬界に再投資されることになるジョッキークラブの利益増加の可能性について、ブランド開発担当理事であるトム・マナーズ(Tom Manners)氏は次のように語った。「7桁もの利益増加になると言えることは非常に幸せです。これはかなりの増加です。そこには、ジョッキークラブのブランドからもたらされる6桁(数十万ポンド)のチャンスがいくつも含まれているのです」。
ジョッキークラブグループのCEOサイモン・バザルゲット(Simon Bazalgette)氏は、ジョッキークラブはこの計画の裏で理にかなった投資を行ってきたと語った。
そして次のように付け足した。「これから5〜10年後に目を向け、成長の継続のためにできることを検討する場合、付加的にできることは沢山ありますが、“日時計を進める”ような画期的なことをもたらすものとしては何があるでしょうか」。
「行き着いた結論の1つは、私たちが本当にそうしたいと望むならば、必要なのはブランド主導の考え方だということです」。
4つの菱形を含む新しいロゴは騎手の勝負服のデザインを基に開発され、エイントリー、エプソムおよびニューマーケット競馬場をはじめとするジョッキークラブの競馬場全体で使われることとなり、個々の競馬場のロゴは廃止される。
しかし、12月からジョッキークラブに任用されたマナーズ氏は、新ロゴ採用は競馬場の個性をなくそうとするものではないと語った。
そして次のように付言した。「すべてをありふれたものにするつもりは全くありません。私たちは15の有力な競馬場を有していると確信しており、それは維持する必要があります。今回やろうとしているのは、個々の競馬場が単独では得られない収入を手に入れようとすることです。私たちがブランドとして見られるように行動しなければ、この収入は簡単にもたらされるものではありません」。
By Bill Barber
(1ポンド=約150円)
[Racing Post 2013年7月31日「Jockey Club build brand to boost profits」]