ジョッキークラブは8月10日、2014年北米サラブレッド産駒数は2万2,000頭で、1967年以来最少となるとの見込みを発表した。
1992年以来最多の3万5,046頭であった2005年から、産駒数は減少し続けている。いくつかの州で競馬開催日数の削減が行われているが、この2014年の推定産駒数によりジョッキークラブは開催日程の一層の検討が求められることになった。
ジョッキークラブの理事長兼COOのジェームズ・L・ギャグリアーノ(James L. Gagliano)氏は、8月11日にニューヨーク州サラトガスプリングスで開催されたジョッキークラブ円卓会議で次のように語った。「近年産駒数が減少し、出走頭数への大きな影響を目の当たりにしています。このことによって、競馬場、ホースマンおよび競馬委員会は競馬日程の配分を真剣に見直すようになるはずです」。
ギャグリアーノ氏は、昨年の延べ出走頭数6万3,000頭に対し10年前は7万5,000頭強であったことについて論じた。そして現在の産駒数と1頭あたりの出走回数が変わらないと仮定して、2015年の延べ出走頭数は5万頭未満に減少する可能性があると述べた。
そして、「これは近い将来の出走頭数の大幅減少に繋がる可能性があります。間違いなく賭事客にとっての興味に影響し、結果としてパリミューチュエル賭事売上げが下がることになるでしょう」と語った。
ジョッキークラブは、2012年と2013年の推定産駒数をそれぞれ2万2,300頭と2万3,000頭に下方修正した。当初の推定産駒数は両年とも2万4,700頭であった。
2014年の推定産駒数は、2013年の修正された推定産駒数の4.3%減である。
8月中旬に発表される推定産駒数は、現時点までに受け取った2013年繁殖シーズンの繁殖牝馬報告(Reports of Mares Bred:RMBs)を用いてこれまで算出されている。RMBsへの提出締切は毎年繁殖シーズンの8月1日である。ジョッキークラブの専務理事マット・ユリアノ(Matt Iuliano)氏は、「2012年と2013年の推定産駒数の下方修正は、8月1日の締切りを過ぎてから提出された種付け牝馬の報告頭数が当初見込みより少なかった結果です」と語った。
北米サラブレッド産駒数の推移
年 | 産駒頭数 |
2005 | 3万5,046頭 |
2006 | 3万4,901頭 |
2007 | 3万4,352頭 |
2008 | 3万2,310頭 |
2009 | 2万9,556頭 |
2010 | 2万5,808頭 |
2011 | 2万3,150頭* |
2012 | 2万3,500頭* |
2013 | 2万3,000頭* |
2014 | 2万2,000頭* |
*:推定頭数
ジョッキークラブファクトブックの統計
By Tom LaMarra
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