香港ジョッキークラブ（Hong Kong Jockey Club: HKJC）は9月3日、競馬のパリミューチュエル賭事売上げが12.3％増加し、943億7,000万香港ドル（約1兆1,324億4,000万円）の最高記録に達したことを示す年次報告を発表した。

　この年次報告は、2012-2013年事業年度（6月30日に終了）に200万人以上の人々が香港でレースを観戦し、春節の競馬開催日には11万9,000人に上る入場者があったことを示している。この入場者数は2003-2004年シーズン以来最多である。

　HKJC理事会のT・ブライアン・スティーヴンソン（T. Brian Stevenson）議長は、HKJCの社会への直接的な還元額は207億4,000万香港ドル（約2,488億8,000万円）に達したほか、賭事税などの税金支払い、慈善活動や宝くじ基金（Lotteries Fund）への寄付も行っていると語った。同議長は、これらの貢献に加え、雇用、観光、関係経費を通じてHKJCが香港にもたらしている利益は他にも多くあると述べた。

　サッカー賭事も運営開始以来10年間で最高記録を達成したが、とりわけHKJCの中心事業である競馬賭事が1996-1997年シーズンの最高記録を越えたことで大成功の年となった。HKJCの競馬賭事、サッカー賭事およびマークシックス宝くじ（Mark Six lottery）の払戻金と賭事税を差し引いた純利益は、合計87億8,000香港ドル（約1,053億6,000万円）で、前年度よりも8.3％増加した。

By Frank Angst
（1香港ドル＝約12円）

［The Blood-Horse 2013年9月14日「Hong Kong reports strong increase in handle」］