フランスは英国の例に倣い、シーズン中の多くの主要レースを結合してチャンピオンシリーズを設立する予定である。
7つのG1競走が施行される10月の凱旋門賞ウィークエンドにクライマックスをもってくる形のシリーズ設立を、フランスギャロ(France Galop)は、競馬をサッカーやラグビーのように大衆への浸透に成功したスポーツの仲間入りをさせる重要な進展と見ている。
コミュニケーション担当理事のジャン-クリストフ・ジレッタ(Jean-Christophe Giletta)氏は、今週開催されたIFHA(国際競馬統轄機関連盟)の年次会議(通称:パリ会議)でこの提案を明らかにし、「このシリーズは、フランスにおける人々の競馬に対する一般的関心を正確につかむために実施された大衆からの意見聴取結果への対応策です」と述べた。
ジレッタ氏は次のように語った。「意見聴取から得たことは、競馬は内情に通じている人々のための“内輪だけのショー”と言われていることです。レースの体系はよく分からず、複雑な世界だと人々は思っています」。
「ビッグレースそれぞれにブランドが確立していますが、シーズン全体に広がるものはありません。私たちの競争相手であるラグビーやサッカーはブランド力を持ち、1シーズンの中で始まりと終わりのある物語を繰り広げます。したがって競馬も、人々がフォローすることができるよう、毎週末に物語を繰り広げなければなりません」。
スタッド・ド・フランス(Stade de France サッカーおよびラグビーのフランス代表の本拠地)を運営する協会から昨年フランスギャロに加わったジレッタ氏は、英国チャンピオンズシリーズのコンセプトは価値あるモデルであると語った。
同氏は「私たちは、英国がチャンピオンズシリーズで築き上げたものにやや似たプロジェクトに取り組んでいます」と付言した。
By Scott Burton
[Racing Post 2013年10月12日「France set to create own champions’ series based on British counterpart」]