11月11日夜にロンドンで開催された誉れ高いカルティエ賞授賞式において、G1を4勝し2014年の英国平地競走シーズンをより輝かせることに一役買った優良3歳馬キングマン(Kingman)が、2014年ヨーロッパ年度代表馬に選ばれた。
毎年恒例のドーチェスターホテルでの盛大な授賞式には、300人以上のゲストが出席し、今シーズン愛2000ギニー(G1)、セントジェームズパレスS(G1)、サセックスS(G1)、ジャックルマロワ賞(G1)などを優勝したキングマンは最高賞を獲得した。
最優秀3歳牡馬にも選ばれたジョン・ゴスデン(John Gosden)厩舎のマイル馬キングマンは、凱旋門賞を2連勝した牝馬トレヴ(Treve)、英愛ダービー勝馬オーストラリア(Australia)やノーブルミッション(Noble Mission)を差し置いて、この最高賞を手にした。ノーブルミッションは最優秀古馬に選ばれ、同馬とキングマンのオーナーブリーダーであるアブドゥラ(Khalid Abdullah)殿下にとって、この夜は忘れられないものとなった。
ゴスデン調教師にさらに喜びをもたらしたのは、タグルーダ(Taghrooda)が最優秀3歳牝馬に選ばれたことである。タグルーダはリーディングオーナー(訳注:獲得賞金額による)で功労賞の受賞者ハムダン殿下(Sheikh Hamdan)の所有馬である。
リーディングトレーナー(訳注:獲得賞金額による)のリチャード・ハノン(Richard Hannon jnr)氏も、スピード抜群のティギーウィギー(Tiggy Wiggy)が最優秀2歳牝馬に選ばれたことで受賞者名簿に名を連ねた。最優秀2歳牡馬にはエイダン・オブライエン調教師&クールモア連合(Aidan O’Brien-Coolmore)が来年クラシック競走に送り出す有力馬グレンイーグルス(Gleneagles)が選ばれた。
最優秀長距離馬には同じくオブライエン調教師が管理するリーディングライト(Leadinig Light)が選ばれ、最優秀短距離馬にはソールパワー(Sole Power)が選ばれた。
2014年カルティエ賞受賞馬・受賞者
最優秀2歳牡馬 - グレンイーグルス
最優秀2歳牝馬 - ティギーウィギー
最優秀3歳牡馬 - キングマン
最優秀3歳牝馬 - タグルーダ
最優秀短距離馬 - ソールパワー
最優秀長距離馬 - リーディングライト
最優秀古馬 - ノーブルミッション
年度代表馬 - キングマン
功労賞 - ハムダン殿下
By James Burn
[Racing Post 2014年11月12日「Kingman crowned Cartier Horse of the Year」]