提案されているカラ競馬場改築計画は、昨日英国拠点の設計会社およびアイルランドのリムリック州拠点の設計会社が共同してデザインコンペに優勝したニュースを受け、一歩前進した。
ターフクラブ(Turf Club)が推し進めたこのコンペは2013年5月から始まり、世界中の100社以上の設計会社の関心を引いた。
コンペに優勝したのは、英国拠点のグリムショウ設計(Grimshaw Architects)とアイルランドのリムリック州拠点のニューエナムマリガン社(Newenham Mulligan)で、この選定を行ったのは、2012年ロンドン五輪のデザインとプロジェクトを成功に導いたオリンピック実行委員会(Olympic Delivery Authority)デザイン主任のカイ・ヒューズ(Kay Hughes)氏が議長を務める選定委員会である。
2005年のカラ競馬場改築計画は2008年一旦棚上げされていたが、アイルランドのクラシックレースを施行する同場の老朽化は、絶えず改築要求を引き起こし、2011年に再検討の決定がなされていた。
カラ競馬場開発委員会のジョン・マクステイ(John McStay)委員長が認めるように、素晴らしいデザインを決めることと資金を確保することとは別ものである。
同氏は次のように語った。「私的・公的資金提供、スポンサー料、ターフクラブの既存基金、そして限られた銀行借り入れにより、財源は捻出できると考えています」。
「これらすべての事柄に関する決定と合意はまだなされていません。私たちはこれらすべての問題について、ホースレーシングアイルランド(Horse Racing Ireland)および他の関係団体と今後数週間にわたり協議するつもりです」。
カラ競馬場のポール・ヘンジー(Paul Hensey)場長は、「デザインの構想は、実に革新的であると同時に、カラ競馬場の伝統と同場の特有の環境を尊重しています」と語った。
そして、「決定したデザインは現在の段階では構想で、次の段階では、カラ競馬場のすべての要求を満たすためいかにこのデザインを具体化していくかについて、優勝した2社と協議を行うこととしています」と付言した。
By Jonathan Mullin
[Racing Post 2014年2月1日「Curragh redevelopment moves closer as consortium wins design competition」]