マルコ・ボッティ(Marco Botti)厩舎の所属馬が、死に至る可能性をもつ疾患である腺疫を発症し、ニューマーケットは厳戒態勢に入った。最近、この馬はドバイワールドカップカーニバルで出走後、帰国していた。
問題の馬は隔離厩舎に移され、UAEから同じフライトで帰国した他の2頭は、ボッティ調教師の第2厩舎“ホワイトステーブル”で監視されている。これらの馬は、感染の兆候を示していないことが報告されている。
3月30日、ボッティ調教師は次のように語った。「3頭は、同じフライトで戻ってきました。検査によって腺疫の感染が陽性となった馬は、すぐに育成調教用の厩舎に入れ、その後、市外の隔離厩舎に移動させました」。
「感染馬は外部と接触させないようにするとともに、他の2頭は第2厩舎で監視しています。この2頭は1回目の検査で陰性であることが判明しましたが、安全策をとって調教は午後のみに控えています。普段通りの調教を実施した場合、他の調教師に迷惑が掛かるからです」。
「現在、プレステージプレイスにある我々の主要厩舎は汚染されておらず、普段通りの調教活動ができています」。
ニューマーケット調教師連合(Newmarket Trainers’ Federation)のマーク・トンプキンス(Mark Tompkins)会長は、2009年以来のニューマーケットでの腺疫発症に対して次のように語った。「たった今、この件を聞いたばかりです。蔓延しやすい恐ろしい感染症であるために、早期に獣医師によって収束されることを望んでいます。」。
「調教師たちは、競馬開催が中止となりかねない今回の腺疫の発生を、十分に認識するべきです。国際競走への挑戦は良いことですが、このような問題が生じる可能性があります。ボッティ厩舎の全頭検査を望んでいます」。
By David Milnes
[Racing Post 2015年3月30日「Newmarket on high alert over strangles positive」]