海外競馬ニュース 2015年07月30日 - No.30 - 4
サンドイッチを巡る口論の末、管理馬3頭を出走取消(オーストラリア)[その他]

 豪州のブライス・スタナウェイ(Bryce Stanaway)調教師は、レースでの勝利より食欲の方が勝っていた。彼は7月5日、ヴィクトリア州のレーシングコムパーク競馬場の競馬開催において、サンドイッチを巡る口論の末、管理馬3頭を出走取消にした。

 スタナウェイ調教師は、この前代未聞の騒動、競馬史上において極めて異例な出走取消の理由により、伝説の人となるだろう。なお、この騒動が起こる前、すでに2頭の管理馬が出走して着外となっていた。

 この騒動の後、同調教師は第8レースのトリニダディアン(Trinidadian)とエンタイアリーパーフェクト(Entirely Perfect)、最終レース(第9レース)のトラヴェリングウィルベリー(Traveling Wilbury)を出走取消にした。

 競馬場を運営するパケナムレーシングクラブ(Pakenham Racing Club)の職員にサンドイッチを1つ頼んだところ、拒否されて口論となり、出走予定であった管理馬3頭を出走取消にしたとみられている。

 テイラー・ウィルソン(Taylor Wilson)裁決委員は、レーシングコムパーク競馬場に対し、次のように説明した。

 「スタナウェイ調教師は、その後走る予定だった3頭の管理馬を出走取消にするよう要求しました」。

 「クラブ側に問題があったと、私たちは聞かされました。彼はクラブの対応にがっかりし、起こったことを彼の視点から話し続けました」。

 「まだ、この件についてクラブとは話していませんが、本日中に話す予定です」。

 「スタナウェイ調教師の要求に応じ、3頭の出走取消を承認しました」。

 「われわれ裁決委員が知る限りでは、スタナウェイ調教師は、管理馬を出走させるつもりはなかったようで、サンドイッチを巡る議論は取るに足りないものです。私たちの業務は、競馬を対象に実施しているのであり、実際に起こったかどうかも不明なケータリングの問題は対象ではありません」。

By Graham Green

[Racing Post 2015年7月6日「Trainer finds sandwich veto hard to swallow」]