元リーディングジョッキーのセブ・サンダーズ(Seb Sanders)騎手は、ブーツを履かずに騎乗した“近代英国競馬史上初の騎手”となった。
サンダーズ騎手は、グッドウッド競馬場の6ハロン(約1200m)のハンデ戦(9頭立て)で、ラングリーヴェイル(Langley Vale ロジャー・ティール厩舎)にブーツを履かずに騎乗し4着となった。ルール違反にはならなかった。
オッズ16-1(17倍)の穴馬ラングリーヴェイルは先行していたが、力尽きて4着となった。サンダーズ騎手は、この日唯一騎乗した負担重量9ストーン5ポンド(59.4 kg)のレースで、くるぶしまで隠れる乗馬ズボンを履いていた。
サンダーズ騎手は、ブーツを履かずに検量したようだが、施行規程が参照された結果、この行為はルールの範囲内であると判断された。
ティール調教師は、当然のことながら驚いて、「珍事です。本で読んだことはありますが、これまで見たことがありません」と語った。
「ルール違反ではない」
BHA(英国競馬統轄機構)のスポークスマンであるロビン・マウンジー(Robin Mounsey)氏は、次のように語った。「ルール違反ではありません。プロテクターやヘルメットなどの安全器具を身に付けるように騎手は要求されていますが、履物については言及されていません」。
「ルールと罰則は、毎年しっかり見直されています。しかし、このようなことは前代未聞であることには留意すべきです」。
43歳のサンダーズ騎手は2007年に213勝をあげ、ジェイミー・スペンサー(Jamie Spencer)騎手と同時にリーディングジョッキーのタイトルを獲得した。その他、年間100勝以上を9回あげた。しかし、2015年はわずか12勝しかあげていない。
By Mark Storey
[Racing Post 2015年9月1日「Sanders rides without boots at Goodwood」]