海外競馬ニュース 2015年02月12日 - No.6 - 2
アルシャカブレーシング社、トーストオブニューヨークを購買(カタール)[その他]

 昨年11月にBCクラシック(G1)優勝を数ミリ差で逃したジェイミー・オズボーン(Jamie Osbourne)厩舎のトーストオブニューヨーク(Toast Of New York)を、アルシャカブレーシング社(Al Shaqab Racing)は購買した。

 馬主のマイケル・バックリー(Michael Buckley)氏が同馬を手離す決定を下した後も、この遠征好きの4歳牡馬は引き続きオズボーン調教師により英国ランボーンで管理され、ドバイワールドカップ(G1)を目標に調整する。

 BCクラシック(サンタアニタ競馬場)でバイエルン(Bayern)の鼻差の2着となって以来、欧州と米国の大物競馬関係者たちは喉から手が出るほどトーストオブニューヨークを欲しがっていた。

 同馬を購買したのは、ダート・芝を問わず世界列強馬を所有し凱旋門賞(G1)2連勝のトレヴ(Treve)のオーナーでもあるジョアン殿下(Sheikh Joaan Al Thani)のチームである。

 この購買の事実については最終確認中であったが、1月16日にアルシャカブレーシング社の競馬アドバイザーであるハリー・ハーバート(Harry Herbert)氏は次のように認めた。「私たちはトーストオブニューヨークを購買しました。この馬が所有馬の1頭となることにとてもワクワクしています」。

 「素晴らしい馬です。ブリーダーズカップまで彼を見たことはなかったのですが、見本となるような見事な馬体を持っています」。

 「ジェイミーがこの馬を引き続き管理し、アルシャカブの主戦騎手であるフランキー・デットーリ(Frankie Dettori)騎手が乗ることになるでしょう。すでにお分かりのように、ジェイミーはこの馬を見事に調教してきており、ドバイワールドカップに挑戦する予定です」。

 オズボーン調教師は2012年10月にトーストオブニューヨークを6万ユーロ(約810万円)で購買した。同馬はウォルヴァ―ハンプトン競馬場のオールウェザーのレースで2勝し、その後の2014年UAEダービー(G2)優勝でたちまち世界的に有名になった。

 ハーバート氏はさらに次のように述べた。「トーストオブニューヨークは多くのレースを経験していたわけではなかったので、BCクラシックは難易度の高いレースでした。しかしジェイミーは彼を十分に成長させ、驚異的な能力を引き出しました」。

 「4歳シーズンを迎えるにあたり、この馬が成長しさらに良化することが期待されます。見本となるような馬体を持った馬です。ジョアン殿下はこの馬を手に入れて有頂天になっています」。

≪現時点でのドバイワールドカップのオッズ(ラドブロークス社)≫
・ バイエルン6倍
・ トーストオブニューヨーク6倍
・ シェアードビリーフ(Shared Belief)6倍
・ カリフォルニアクローム(California Chrome)8倍
・ アフリカンストーリー(African Story)10倍

By Jon Lees
(1ユーロ=約135円)

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[Racing Post 2015年1月17日「Al Shaqab snap up Toast Of New York」]